子どものための対人トレーニング

子どものための対人トレーニング コミュニケーション
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コミュニケーション能力のある・無しは
人間にとっては、人生に多大な影響を与えます。

もちろん、もともとその人が持っている性質というものがあり、
無口な人、控えめな人も十分大切な個性であり、魅力的でもあります。

しかしながら、社会生活において他者とのかかわりは避けることができないため
「相手の意志をきちんと理解すること」
「自分の意志を正確に伝えること」
は、とても重要で必要な技能といえます。

今回は、自分の子どもの頃の経験をもとに、
効果を感じることができた対人トレーニングについてご紹介いたします。

論理的思考の必要性

昔、自分の子どもが小学校三年生くらいの頃、
他の子とのコミュニケーションにおいて、
すれ違いや小さな問題を起こすようになりました。

まさに「ギャングエイジ」と呼ばれる年代で
担任の先生からも、自分の気持ちをどう伝えるかが未熟な割に
自己主張も激しくなる、と聞き、
なんらかの手を早めにうったほうが良いと考えました。

そこで、いろいろ調べたところ、
三森 ゆりか氏の多くの書籍を知りました。
(後ほど詳しくご紹介します)

それらの本によって、コミュニケーションの大前提は、
論理的な思考ができるということだと学びました。
相手の気持ちを想像するのも、自分の考えをきちんと伝えるのも
まずは論理的に思考が整理されている必要があるから、ということでした。

 

論理的思考は練習で身に付く

ここからは、三森 ゆりか氏の書籍のご紹介です。
(私なぞの意見や感想よりも、実際に読んでいただけるのが
手っ取り早いと思われます)

これらに書かれているのは、国内の言語技術教育の不十分さや
するべき課題、海外の国語教育との比較、
そしてどのように、こどもの表現力や理解力を高めていくかの
具体的なトレーニング法です。

イラスト版ロジカル・コミュニケーション
  ―子どもとマスターする50の考える技術・話す技術

とても分かりやすく、読後の行動に移しやすい名著です。
親が論理的思考を身につけることの重要性や
子どもへの接し方をどうすればよいかなどを学べます。

商品説明には「自分の考えを分かりやすく相手に伝えたい」
「論理的で知的な話し方のコツを身につけたい」
と考えている親と子どものための1冊である、とあります。

子どものための論理トレーニング・プリント

商品説明に、
「本来学校で教えるべき本当の国語力―論理力、文章力、コミュニケーション力
  ―を正しく身につけるための、日本唯一の教育ドリル。」とあるように
”論理的に考え、順序だてて話す”ことの、具体的なトレーニングブックです。

内容的には、すでに身についている大人にとっては
え?こんなこと?と思われるかもしれませんが、
子どもにとってはそうではありません。
小さな子どもだけでなく、高校生くらいにも対象となっています。

そのほか、三森 ゆりか氏の著書は、大学生・大人向けのものや、
ビジネス用のものもあります。
普段、問題なくコミュニケーションをとれているつもりの私でも
これらの書籍を読むことで、新たな発見や反省点をみつけることができました。

論理的に考える力を引き出す:
親子でできるコミュニケーション・スキルのトレーニング

どんなトレーニングか

内容については著作物ということもあり割愛しますが、
具体的には「文章を書く」と「実際に会話する」ということです。

つまり体験しながら、こういう言い方だとわかりにくい、
こうすれば誤解をされることなく正確につたわる、
ということを学んでいきます。

親や兄弟間でも、普段の会話を注意するだけで
(主語を省かない、時系列に順序だてて話す、など)
ぐんと伝達力が伸びるを思われます。

正直、「きちんと伝える」というのは気疲れするかもしれません。
「あれ、それ、どれ」で表現したり
「ん。」と言って手渡すほうが、ずっと楽なのですが、
トレーニングの名の通り、子どもが身に付くまでの辛抱だと思って
家族で続けてみることをお勧めいたします。

どんな効果があったか

こちらは自分の子どもの関する、個人的な感想です。

自分の子どもに対し、夏休みを使ってトレーニングをしたところ、
かなりの効果を上げることが出来ました。

トラブルは減り、逆に他の子の対人トラブルの仲裁に入るようになり
(どちらの気持ちも代弁し、落としどころを探れるように)
その後、現在でも、学校内での発表やコンテストだけでなく、
面接や外出中など、見知らぬ人との会話も問題なくこなせています。

一度身に付いた論理的な思考は、変化することはありません。
気を抜いたら元通り、ということはなく
(もちろん疲れている時などは、いいかげんな返事になりますが笑)
学校でも友だちと遊ぶときでも、誤解することや誤解されることを減らし、
穏やかに主張することができているようです。
(三者面談等でお聞きしました)

また、小学校高学年のころより、文章題に強くなりました。
そしてプログラミングに関する授業も得意とすることができました。

まとめ

「コミュニケーションは訓練で伸ばせる、練習で変われる」とあり、
本当にその通りだと思います。

聞く・話すだけでなく、ノンバーバル(声の調子や表情など)など
読み取ることや表現することは、
とにもかくにも実際に対話することで身に付きます。

”本物の論理的思考力を身につけるためには
 子供の時からのトレーニングが大切”とありました。

義務教育課程の初めのころから、
他者とのコミュニケーション術を学ぶことができれば良いのですが
家庭内でも十分に出来る内容なので、
なるべくお早めに、試してみてはいかがでしょうか。


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