鑑識にまわせ!(えんすうじん01)

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既存の趣味やスポーツでは飽き足らず、
なにか新しく、夢中になれることを探し続ける、えんすうじん。

趣味なんてなくても生きていけるし、それこそ仕事や家庭など、
やらなくてはならないことをこなすだけで精一杯の毎日かもしれない。
それでも何か、夢中で楽しめることがあったら、
人生がより面白いものになってくれるのではないか、と考えているのだ。

そんなえんすうじんが、ちょっと試しにやってみたら意外と面白かったので
これは新しい趣味になるんじゃないか?!とひらめいたのが
「鑑識にまわせ!」だった。

えんすうじんは今日からなんでも鑑識にまわすことにした

えんすうじんは推理小説が好きなので、
犯人逮捕に至る過程でしばしば現れる「鑑識」の存在に憧れの念を抱いていた。

読書を嗜むえんすうじん

犯人の残した遺留品を、科学的に分析し、決定的な証拠にと変える鑑識。
これは何なのか、なんでこんなとこにあるのか。
鑑識とは、そういった謎を明らかにしてくれるカッコいい組織(正確には部署)である。

そこでえんすうじんは、自分の家のなかになる不明品(そう名付けた)を採集し
それっぽいビニール袋に入れて、「鑑識」にまわすことにしたのだ。

家の中に不明なものなんてあるわけない、と思われる方もいらっしゃると思うが、
少なくともえんすうじんの家には時々コロコロと落ちている。
(それまでは足でふんづけても、テーブルの上で意味もなく漂っているのを見ても
踏まなかったふりでスルーしたり、見ぬふりして過ごしていた)

もちろん一般人が警察の鑑識課に持って行ったとしても苦笑いすらされないので
あくまでも「自宅の鑑識」にまわす(おいておく)だけだ。

えんすうじんは事件に巻き込まれておらず、
日々平和に暮らしているので、鑑定していただかなくても別段困らないのである。


怪しいから鑑識にまわす!

床に黒い何かが落ちている場合、虫嫌いのえんすうじんにとっては
それが何かわかるまでの数秒、緊迫した時間を過ごすことになる。
結局、なんだ綿ゴミか、と判るまでが修羅場なだけであって、
わかったものは綿ゴミにすぎないので捨てるだけだ。

つまりこの新たな趣味のルールは2つ。
1、室内で、なんだかよくわからないものを見つける

2、見つけたらチャック付きビニール袋に入れる。
  それを「鑑識」と名付けた箱に入れる(鑑識に回す)

なんじゃこら?

ビニール袋に入れる理由は、
入れないと鑑識にまわされた証拠品っぽくないこともあるが、
箱にそのまんま不明品を入れると、
もともとよくわからないものばかり入っているせいもあって、
そのうち明らかに不要物も投げ込まれるようになり、
結果、いつしか「鑑識」箱がゴミ箱に変わってしまうからだ。

さっそく、どこのだかわからないネジや、怪しいパーツを発見し、鑑識へと回した。

これは机上でコロコロしていて、
とうとう床に落下していたので、
あさイチで働くルンバ氏に採集される前に、
こちらで保護しておいた品だ。

どこにどうフィットするのか
用途は皆目見当もつかないが、
何やら捨ててはいけないオーラを放っている。

突如現れる鑑識

そうした品々は、たまに家人の誰かが「それは○○のネジである」などと
突然鑑定してくれることもあるので、鑑識にまわした甲斐があったりもする。

ちなみにこれは、家人が「壊れたイヤホンの破片」であると教えてくれた。
耳から外すときに乱暴に引っ張ったら取れた(もげた)そうだ。

まさかそんな陰惨な事件が自宅で起こっていたとは!
えんすうじんはショックを受けつつも、可哀そうな破片を埋葬(ゴミ出し)した。

ともかく鑑定人(=犯人でもある)のおかげで
これは処分しても良い品と判明したのだ。

このように、鑑定人が突如現れるケースもあるが、
採取した当の本人が、生活するうちに「あ、ここのパーツじゃん!」と
気付く瞬間が訪れ、無事に事件?が解決できるパターンもあるのだ。

久しぶりに使用した家電などで、同じ仲間のパーツを見かけた際などは
仲間のもとに無事に帰すことが出来るので、
鑑定にまわしておいてホント良かった…と思う瞬間である。

 

 

迷宮入りしたら

もちろん、わからないままで鑑識で保存されるものもたくさん出てくるが、
そういったものは意外と「これ、使っても良い?」と持っていかれ、
まったく別の用途に使われ、再就職を果たすこともあるのだ。

ただし、いつまでも残っているものはお蔵入り事件として、
後日まとめて処分される運命にある。

それの用途がわからないままでも暮らせているなら、
それはもはや、この家では不要なものということにほかならない。

定期的にチェックし、などといっていると永遠にチェックなどする日は来ないので
何か新たな不明品を鑑識に回すときなどに
採取した時のことさえ思い出せないような品は袋から出し(袋は再利用する)
自治体の焼却炉という名のお蔵に入っていただくのだ。

そういったお蔵入り(迷宮入り)事件はモヤモヤしそうと思われがちだが
不明品(という名のゴミの数々)がなくなるので、
実際は結構スッキリできるため安心してほしい。

結果(おすすめ度)

家が少々片付いた上に、捨ててから「しまった!あれはこれのじゃん!」がなくなった。
が、趣味にはならなかった。残念。

おすすめ度 🔥🔥🔥

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