瞑想を挫折した人のためのマインドフルネス

マインドフルネス 病気と予防
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多忙な毎日。やらなくてはいけないことに追われ、
身体だけでなく、精神的な疲れが溜まってしまうことがあります。
そしてそんな時、散らかっているのは家の中だけではないはずです。
一番混乱を極めているのは、頭の中かもしれません。

私も以前、そんな状態の時、瞑想が良いと聞いて試したところ、
腹式呼吸などの呼吸法や無心など、守る制約を意識しすぎてしまったため
なかなかうまくできず、かえってストレスを感じ、
続けられなかったことがあります。

しかし後日、マインドフルネスというものを知りました。
さらにそれにはいろいろなやり方があり、
人によってはこちらのほうが続けやすいのでは?と思いました。

今回は、瞑想はどうにも続けられなかった方のために
「気軽に始められるマインドフルネス」についてご紹介させていただきます。

なお、はじめにお伝えしておきますが、瞑想やマインドフルネスは、
うつ病や統合失調症、強迫性障害といった
何かしらの精神疾患を抱えている人は不向きのため、
お試しはお控えくださるようお願い申し上げます。

マインドフルネスとは?

マインドフルネスは、今、この瞬間のみに意識を集中させる状態を作り出すことです。
前の職場であんなこと言われて嫌だったな…
今度のテストで成績下がったらどうしよう…
人の心は回想したり、未来を案じたり、それはもう忙しく行き来してます。
目の前の何かを楽しんでいる時、
例えばテレビを見たりゲームをしている時のこと?と思われるでしょうが
そういった時も、過去や目の前のことと類似する記憶や情報が、脳内を錯綜しています。

インドフルネスとは「目の前の物事に対してのみ集中している状態」のことで
意識をひとつのことのみに集中させ、その他の思考を強制的に取り除きます。

マインドフルネスの手法は、基本的には、姿勢を正し呼吸のみを意識することです。
(このあたりは瞑想と変わりはありません)
リラックスできる楽な姿勢で、何らかの一点に集中し雑念を払います。

一点に集中できる状態を作り出すのが目的のため、
頭の中に浮かんだ物事を次々と書きだす方法や
何かをゆっくりと時間をかけ味わうイーティング法など
手法としてはいろいろあるのが特徴の一つです。

普段の脳は、勉強やお仕事、さまざまな雑事で、常にフル回転しています。
次から次へと、またはこれとこれを同時に、と酷使されているのです。
その脳のお仕事を一つの単純なことに絞ることで疲労回復させるのです。

瞑想との違い

結論から申し上げますと、基本的にはあまり違いはありません。

瞑想は、無になる状態を作り出します。
姿勢を正し、脊椎を伸ばし足を組んで床に坐ります。
「結跏趺坐(けっかふざ)」と呼ばれる、お釈迦様のような体制が望ましいようです。

そして「何も考えない状態」、無の状態を目指します。
しかしそれはとても難しいことなので、呼吸に全ての意識を集中し、
呼吸のみを考え、他を一切考えない状態を作り出します。

こちらも脳を完全に休ませるための手法です。
そう聞くと、ぜひとも自分の脳に休暇を与えてあげたくなりますが
初心者にとっては、何も考えていない状態を続けることが大変難しいのです。

また姿勢や呼吸など、守った方が良いルールがいくつかあるので
どうしても「意識」し「考えて」しまいます。
もちろん瞑想も、初心者はそれらを守らなくても問題ありません。
(きっと慣れれば自然とできるので大丈夫なのでしょう)

ただマインドフルネスは、呼吸ではない何かに集中できるので、
初心者でも、やりやすく続けやすいのではないかと感じました。
実際試してみて、リラックスできる体勢であれば問題なし、
動いても良い、興味を持てる対象に集中できる、など
続けやすい要素が多かったと思われます。

試して失敗した体験

これは個人的な感想・結果です。
この手法が間違い、というわけではありません。
他の方には効果てきめんであり、適合できるかもしれませんので
やってみることを控えたりしないようお願い申し上げます。

マインドフルネスでも呼吸に集中する方法がありますが、
瞑想と同じく難しかったです。正直、飽きてしまいます。

また頭の中に浮かぶ事象を次々と書き出すのは
パソコンやスマホ慣れしているものにはハードルが高く、
なんともじれったく感じ、手が疲れました。
念のため、パソコンなどで次々と入力してみましたが、
私にはとても集中し続ける作業とは成りえませんでした。

イーティング法で好きな飲み物を味わうのも試しましたが、
飲み物を口の中に入れっぱなしで
少しずつ味わう、というのが性に合わなかったため
(だんだん生温かくなっていく水分が…)こちらも断念しました。

ついでに猫を飼っているため、猫吸いでも試しましたが、
あんまり長く吸うと猫が嫌がりました。
短時間(もしくは猫の性格による)でしたら、
こちらは集中でき、脳を休める効果も高かったと思われます。

効果を感じられた、または続けられたもの

実際に脳が休まった・リラックスもしくはリフレッシュでき
その後の仕事の効率がアップしたり
その時感じていたストレスを軽減できたものを挙げていきます。
もちろんこれも個人的な感想です。

お風呂に入浴中、ゆっくりと水をさわるのは良かったです。
のんびり半身で湯につかることで、相乗効果ももたらしたと思います。
入浴中はいろいろ考えてしまいますが、
「水の質感を感じる」ことに集中すると、入浴前の焦燥感がなくなり、
お風呂が生活の作業の一環(すべきこと)ではなくなりました。

焚火の動画サイトはとても良かったです。
かなり集中して眺めることができ、しかも何も考えることなく
炎の揺らめきだけで頭をいっぱいにすることが出来ました。
さらに見た後も、とても穏やかな気持ちになり、
心地よい状態を維持することができました。
ただし、本当に眠たくなります。仕事の前には向きません。

歩くのも良かったです。
頭を使わずに歩けるような近所を、のんびり歩く
そんなに長い時間でなくて大丈夫、10分くらいでもスッキリしました。
(ただし自転車でも車でも運転は危険です)

お香、アロマテラピーで香りに集中するのも良かったです。
目を閉じて香りをかぎ、嗅覚のみに集中します。
リラックスだけでなく、楽しさも感じました。
お香をたしなむ教養である香道では、
香りを「嗅ぐ」と言わないで「聞く」と表現するそうですが
たしかに匂いを味わう行為は奥行きの深いものでした。
もちろん好みの香りを選ぶこと、強すぎないもの、
火が他に移らないよう気にしなくてよい環境作りなどが重要です。

まとめ

今回、お伝えしたかったのは、この効果の高いマインドフルネス、
自分に合う形を探し、いろいろ試してもらえたら、という願いに他なりません。

瞑想もマインドフルネスも、
ちょっと試してみたけど難しかった、続けられなかった
効果を感じることができなかった…などに直面した時、
他の方法なら、それらを克服できるかしれないのです。

寝る前が特にお勧めです。
そしてなんにしても、続けることが大切です。

大手企業が導入し、著名人も利用しているマインドフルネス。
ぜひとも生活に取り入れたい習慣の一つです。
皆さんの働きっぱなしの脳に、ぜひお休みをあげてください。

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