ふるさと納税
「ふるさと納税」はすでに浸透しており、利用した方も多いと思います。
以前は住んでいる自治体に収めていた税金を、故郷や応援したい場所におさめ
その返礼品をいただく、というシステムです。
返礼品だけでなく、ふるさと納税では住民税の控除などが受けられたり、
寄付金を自治体がどのように使用するのか用途を指定できるなどのメリットも持ちます。
「ふるさと納税」には自治体の経済や産業を応援するという趣旨があるため
返礼品の種類は、その土地の名産やゆかりあるものがほとんどです。
なお量(数)については納税する金額により異なってきます。
詳しくは総務省 「ふるさと納税 ポータルサイト」で
最近のふるさと納税
以前、各自治体が自分のところに寄付金を集めるために、
返礼品をできるだけ良いもの、大量のもの!と過剰な競争が生まれてしまい、
さらには地域振興と全く関係ない返礼品が用意されるケースも出てきました。
そこで政府は寄付額の3割(30%)を超えないことと、
各自治体の地場産業に関わる、地域の名産などに限られること、と定めました。
これを無視するとふるさと納税の寄付金控除の対象外になってしまいます。
ただし寄付額の30%というものについては、実は判定があいまいです。
自治体が用意した魚やお肉、果物などを(いくら品質が良いものでも)
「30%の金額です」といってしまえば問題ありません。
もちろんほんの小さな傷や形がちょっとだけ崩れたものなど「訳アリ品」となれば
なおさら自由な値段がつけられるのです。
そのためこのルールが制定された後でも、返礼品の内容はとても豪華であり
利用者がお得に感じるものになっているのが現状です。
手順について
そもそも納税という作業は、自営の方でない限り、
勤務する会社によって自動的に処理されているものなので、
部分的に自分でする、というのに面倒を感じてしまうかもしれません。
しかし実際の手続きは、思うよりシンプルなものでした。
この「ふるさと納税」の手続きは「確定申告」か「ワンストップ特例制度」の2通りです。
(確定申告とワンストップ特例制度の併用はできません)
自分の控除上限額を調べたら、めあての自治体に寄付を申し込みます。
すると返礼品が届き、それとは別に封書で寄付金受領証明書が届きます。
その証明書をもって寄付金控除の手続きを行いましょう。
詳しくはこちらのサイトで

書類の記入等はやや面倒にかんじるかもしれませんが、
サイトの説明や添付された書類の記入法などが分かりやすく、
またやり方は画一的なので、慣れれば問題ないかと思われます。
なお、ふるさと納税は減税されるわけではなく、自己負担2,000円はかかってしまいます。
デメリットもふまえてから利用されることをお勧めいたします。
届いた返礼品
ゆかりある土地にも納税したいと思い、何度かふるさと納税に挑戦してみました。
ちなみに、ふるさと納税に関するサイトを閲覧してみると、
しみじみ日本全国には美味しいものがあふれていると実感できます。
特産や振興事業などもわかるので、お子さんと一緒に見るのもよさそうです。
以下は届いた返礼品です。
品物だけでなく、美味しい食べ方や保存方法、
そしてその土地を紹介するパンフレットなども同封されていました。
もしゆかりのない土地へ納税した場合だとしても、
その見知らぬ土地への知識が増え、愛着が生まれるのは良いことだと思います。


納税しただけなのにいただける物なので、そんなに期待していなかったのですが、
質・量ともに大変立派な品物を用意してくれました。
こういったものが家に届くというだけで、子どもたちは大はしゃぎでしたし、
納税というものを学ぶきっかけになったと思われます。
今後はどうなる
もともとは、日本各地の地域振興を応援するという趣旨であり、
地方の活性化につながることが目的です。
納税者が必要以上に、より良い返礼品を求めすぎることは、
自治体がそれに応えようとしてしまう可能性があり、
収めされる金額以上の負担をかけてしまうかもしれません。
また、ただ返礼品のやり取りで終わらず、ずっと残してほしい産業文化の保護、
天災の被害にあった地域に少しでも貢献したいという願いなど
離れた場所に暮らす誰かを応援する気持ちで利用出来たらと思います。
その土地の恵みを受け取ることで、日本国内でみなが共栄できたらと思います。