イルミネーションってどんなお仕事?

イルミネーション3 事業・サービス
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サービス産業を知る 1

産業とは、人間が生活を維持し、社会を潤滑に運営するために必要なものを作り出したり、
管理、提供する経済活動のことです。

小学校で始めに習った3分類、すなわち、
水産業や農業といった第一次産業、製造業、建設業などの第二次産業、
そしてさまざまなジャンルを抱える第三次産業の3つが、
現代社会のおおまかな産業分類です。

第一次産業から第三次産業にむけて、その国の経済発展につれシフトしていくと言われており
すでに日本国内においては多様化した第3次産業であふれています。

どんなに年月が過ぎようとも、第一次産業、第二次産業の重要さは変わりません。
ただ第三次産業については、日々進歩する技術に合わせてどんどん増えたり減ったり
内容が変化するものも少なくありません。

ここでは、さまざまな第三次産業に目を向けることで、
人々の生活意識の変化や、これからについて考えてみたいと思います。

イルミネーション産業

今回は「イルミネーション産業」について取り上げてみたいと思います。

厳密にはイルミネーション産業、という分類ではありませんが、
すでに生産から提供までのルートや技術が定着していることや、
現代の社会において、いろんな意味で必須になっていることから
ひとつの産業分野としてまとめてみたいと思います。

イルミネーションの提供とは、街中などでよく見かける、電飾による装飾のことです。

以前は冬、特にクリスマスの時期に行われるものでしたが、
近年は一年中、季節にこだわらず、またいろいろなイベントにも対応しているようです。

内容も、1か所に大きく光り輝く展示物を設置するものから
通りやエリアを幅広く飾り付けるものなど、数多くバリエーションがあります。

これらは美しく楽しく作られ、見に行きたくなるよう作られています。
イルミネーション装飾が話題になることで、人々がその場に足を運び、
賑わい、関連して周囲に経済的な効果をもたらすものです。

それだけでなく、それを設置した場所やお店のイメージアップにもつながる効果があります。


イルミネーション2

どんな会社が担当しているの?

多くのイルミネーションは、照明器具メーカーや照明デザイン事務所が担当しており、
お店やイベント会場に委託されたものがほとんどのようです。

通常のディスプレイと異なり、イルミネーション装飾には設置のための技術が必要となります。
そのため、電気工事の技術者を保有する会社でなければできないのです。

照明器具については火災や感電などの危険性があるため、
見た目の美しさだけでなく、十分な安全策をとる必要があるからです。

ただし個人商店などの小さなお店が、お店の敷地内で行うものについては、
そのお店の担当者や責任者の手で装飾されているようです。
これらに使用される電飾は、インターネットや東急ハンズなどで購入できる、
一般家庭でも使用されているものと同一です。
そのため基本的には安全性に問題ないと言えますが、十分注意は必要です。

 

計画から設置、撤収まで

その用途や目的、設置場所によってさまざまということのことです。

主にお店などのクライアントから提示されたテーマ(クリスマスや七夕など)や
イメージ(高級感がある、子どもに喜ばれる等々)を元に、
設置場所に合わせて企画し、OKが出たら設置から撤去までのスケジュール通りに行います。

そういうと簡単でスムーズのようですが、流行りだけでなく、
他の場所のイベントなどとデザインが重複しないように気を配ったり、
いざ設置しようと思ったら思わぬ障害があったり、作業は大変なようです。

また設置中も、風雨での崩れや漏電の心配など、点検は欠かせません。
もちろんマスコミや集客など人々の反応も気になるかと思われます。

イルミネーション1

年末年始のイルミネーション装飾を恒例にしている店舗やテーマパークにとっては
毎年どんなものにするかで集客に影響が出る可能性もあり、
デザインには気が抜けないかもしれません。

もし携わってみたいなら

美しいイルミネーションは、その時その場にいる人が幸せなだけでなく、
スマホで撮られた写真がインターネットで共有され、多くの人も楽しませることができます。
そして人によっては長く思い出に残る、やりがいのある仕事です。

また最近は一年中、イベントなどでイルミネーションで飾られる機会が多くあり、
この先も人々はライトによってデコレーションされた景色の美しさが、
もはや当たり前になってきている時代といえ、需要はなくならないことでしょう。

もしこれらに携わりたい場合には、やはりそれらを扱う会社に就職することが必要となります。
実際に設置作業をする者としてなら、第二種電気工事士の資格や、
電気工事実務の経験が必要になります。
デザインを担当したい場合は、まずは美術系の大学や専門学校で照明デザインなどを学び
デザインセンスや技術、照明に関する知識を学ばなくてはなりません。

個人の住宅でももちろんですが、仕事として、また産業の一環として行うには
ただ美しいだけでなく、高い安全性や集客や話題性といった経済効果が重要なのです。

まとめ

さまざまな業種がコンピューターなどの機械に代替される昨今ですが、
立地や客層を考慮するだけでなく、「今、この時期」の人々が「綺麗と思うもの」を
作り上げるのは、人間ならではの仕事といえます。

一般の人にとっては、イルミネーションは多くが無料で楽しませてくれるものであり、
無邪気に美しさを堪能し、友人知人とそれをシェアできる喜びを与えてもらえるものです。
携わる方々に感謝したいと思います。

この先も人間は、見ることで癒しや多幸感を求める傾向は続くこと思われますので
エコ的観点が強く推奨されたり、電力的なことが問題にならない状況ならば、
イルミネーション産業は人々に求められていくことでしょう。

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