これからのテレワークに備えて

テレワーク 資格・キャリア
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これからのテレワーク

テレワークとは、通信技術とパソコンなどの機器を活用した、
場所や時間に制限されない働き方のことです。

以前より「ノマド(英語で「遊牧民」の意味)」と呼ばれる、
通信機器を利用することで、オフィスなど決められた場所ではなく、
好きな場所、好きな時間に働くやり方があることは社会でも知られてはいました。

ただしそれは「ノートパソコン一つを持ち歩き、カフェなどでさっと仕事する」ような
イメージがあり、とても多くの労働者とは縁のない働き方に思えました。

しかし感染症の流行で、会社に出勤することにほぼ強制的な制限がかかった昨今、
「オフィス以外の、上司も同僚もいない場所で働く」必要性にかられ、
あっという間に「テレワーク」という働き方が浸透していきました。

テレワークの種類

ひとえにテレワークといっても、業種・職種などによってさまざまな種類があります。
むろんテレワークが不可能な職種もあります。
農業、漁業はもちろん、機械で大量に生産するケースの製造業、接客業は不可能といえます。

テレワーク
通常のテレワークとは、場所だけでなく、働く時間帯おいても、
自分で自由に決めることができる。
自宅だけでなく、カフェやサテライトオフィスと呼ばれる、
どこか違う施設をオフィスとして勤務することも含まれる。

リモートワーク
会社から離れた、自宅などの場所で仕事を行う勤務形態のこと。
出社(ログイン)時間や休憩、会議など、労働のタイミングは指定を受ける。
つまり行動に関しては、基本的に会社で働くことと変わらない。
勤務時間として設定された時間内においては、
すぐにレスポンスを返すことが要求される。

在宅勤務
働く場所が自宅のみの場合を指す。
多くは案件をまるごと委託されるものなので、
(連絡や打ち合わせの時間を合わせる必要はあるが)
勤務時間に関しては自分の裁量に任せられることが多い。
午前はオフィスに出勤し、午後は持ち帰り在宅で、といった部分型もありえる。

テレワークのメリット

テレワークのメリットとして、最初に挙げられるのが生産性や効率性の向上です。

そもそもテレワークに向いている職種として、システムエンジニアやプログラマ、
デザイナーなどのクリエイティブ系があげられます。

こういった仕事は個人で進めたほうが集中力できたり、
会社における雑事に追われることがないため、生産性が高まる可能性があります。
打ち合わせはZOOMといった会議ができるアプリケーションを使用すれば問題なく
成果も上司に送信しチェックしてもらえばい良いため、基本的に出社の必要がありません。

会社としても電力や水道代、ひいてはオフィスの賃貸料なども削減できます。
そして機材やコピー用紙といった多くのコストを削減できるのです。

また通勤やオフィス勤務時などの不便さもなくなるため、
「自宅でなら働ける」優秀な人材を確保することができます。

また育児や介護などで、高い能力や多くの経験・ノウハウを持ちながらも
出社して労働することが難しい人災も、フレキシブルな勤務形態をとることで
仕事から離れずにすむのです。

テレワークの欠点

一般的になりつつある現時点でも、いろいろな問題点があると言われています。
企業が行うテレワークの欠点としては、以下が挙げられます。

  • 全社員をずっと監視はできないため、勤怠管理があいまいになる
  • 口頭やメールでの進捗報告だと、作業内容のクオリティまで分かりづらい
  • 人材育成がしにくい
  • 通信状態に左右される
  • 社員個人のインターネットに関する技術やPCスキルに頼らねばならない
  • どうしてもコミュニケーションが不足になる

逆に労働者側としての問題点は、

  • 時間管理が自分にゆだねられるため、ルーズになりがち
  • 重要な情報も通信で行うため、セキュリティ対策が重要になる
  • 進捗も自分の采配なので判断ミスの可能性も生まれる
  • パソコンを使用する仕事だと、他のこともできるので誘惑が多い
  • 他の人とのコミュニケーションを面倒に感じてしまう

などがあげられます。

企業や社会に望まれること

これからのテレワーク社会において、企業や社会に望まれることは
まずは素早く安定した通信状態の確保です。

また周辺機器を個人の負担にするのはさまざまなリスクが伴うため、
専用のパソコンやタブレットの支給も望ましいといえます。

また夫や母親がテレワークする可能性を考え、
「自宅で仕事」イコール「長時間、仕事のみに集中できる」という考えを
社会的に捨てるべきだと思われます。
会社のほうがよっぽど捗った・・・という人は少なくないはずです。

残念ながら、他の家族や近くに住む親せきになどから、
「どうせ家にいるんだから」と仕事や家事を任せられてしまうケースもあります。
決して会社の勤務同様には考えてもらえないのが実態ではないでしょうか。

労働者の家庭環境は本当にいろいろあります。
全ての人がテレワークを快適に行うためには、そういった人のために
それぞれの配慮が必要になるかと思われます。

個人の持つべきスキル

自分の仕事がテレワークになる可能性がある場合、
労働者側には、テレワークに必要な多くのスキルが求められます。

  • 自己管理:勤務時間や進捗だけでなく、健康管理なども含まれる
  • インターネットやパソコンの知識:特にセキュリティ対策
  • コミュニケーション:テレワークだからこそ、積極的に行う必要がある
  • 緊急時の対応:「つながりませんでした」では済まされない。
            自宅で出来ない時のための代替を考えておく。

なんといっても自分を甘やかさず、
サボりたくなったり手を抜きたくなる誘惑に打ち勝つ精神力が必要かもしれません。

まとめ

テレワークは、感染症が収まった後も、新しい働き方として継続されると思われます。
うまくこれを、社会や企業、個人が運営することができれば、
本当に多くのメリットをもたらす働き方といえるでしょう。

どんどん変わっていく私たちの生活が、
より良いものになっていくよう、しばらくの間は試行錯誤の日々かもしれません。

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