浅草、酉の市の熊手

酉の市 伝統・文化
スポンサーリンク

浅草酉の市 熊手ギャラリー

日本で古くから受け継がれてきた伝統的な工芸品は、
長年の技術や知識の集大成ということもあり、
本当にすばらしいものばかりです。

伝統工芸品は、昭和49年に制定された「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」により
指定要件を満たすものを、経済産業大臣により「伝統的工芸品」として指定しました。

この伝統工芸品は、陶磁器や漆器、木工品や金工品、和紙や文具など、
大きく15業種に分かれています
なかでもお祭りや祭礼で使用されるものは、見た目も華やかでテーマに工夫があって
デザインを楽しむことが出来ます。

今回は、浅草 酉の市でみかけた、印象に残る熊手をご紹介いたします。

浅草酉の市とは

毎年11月の酉の日に、東京 浅草の鷲神社では「酉の市」が開かれます。
商売をしている人や開運を願う人が参拝し、去年の熊手を奉納し、
新しく今年の熊手を買い求めていきます。

この熊手御守は一般に「かっこめ」とよばれ
開運・商売繁昌のお守りとされ
毎年「酉の市」のみにしか購入できません。
(近年は感染症の影響もあって
通販などでも手に入れられるようです)

店先で熊手購入が決まると、
景気づけの手締めを行うことが
慣例となっています。

熊手は縁起物のため、お米の稲、米俵や小判、招き猫や大黒様など
めでたい装飾が数多く盛り込まれたデザインとなっています。

デザインは基本的に毎年変わるので、毎年訪れていても見飽きることがありません。

スタンダードな熊手

まずは昔からの定番アイテム満載な熊手です。
鶴や亀、梅や松、金銀財宝など、とにかくめでたいもの、縁起が良いものの宝庫です。
それでいて、不安定さやバラバラな感覚はまったくありません。
ひとつの熊手としてぎゅっとまとまっているのに、職人さんの腕のすばらしさを感じます。

さまざまな会社や個人商店だけでなく、治家や芸能人の方も発注していました。
多くの方が令和になっても縁起を担ぐことを大切にし、楽しんでいるようです。

 

変わった熊手

目を引いたものや面白いデザインの熊手を集めてみました。

猫はここ数年、人気のテーマです。
猫熊手を専門にしたお店もありました。

二段になったもの、テーブル上に飾れるものなど、形状もいろいろあります。
大きさもまちまちで、置き場所や購入者の年齢などによって
いろいろ選ぶことができます。

お店の方や購入する方の邪魔にならないよう、楽しませていただきました。

まとめ

伝統的工芸品産業の振興に関する法律はできたのは、
大量消費や使い捨てを反省し、手仕事への興味を持ち、
伝統的なものを大切にしていこうという気持ちから生まれたそうです。

いま、伝統工芸は後継者の確保が難しくことや、原材料の入手難などの問題など
存続の危機を抱えるものもあるそうです。

伝統工芸品の指定条件のひとつに「日常生活の用に供される」というのがあります。
美術品とは違う価値をもつ、この伝統的な工芸品が、
これからも日常的に大切にされ、ずっと続いていくことを願います。

タイトルとURLをコピーしました