全国に数多くの神社があります。
それぞれに神道の神々、歴史的な人物や天皇の祖神、
非常に多彩な神々が祀られています。
社殿やお守り、御朱印なども個性的であるため、
神社をお参りするのを趣味にされている方も少なくありません。
今回は、神奈川県 寒川神社をご紹介いたします。
相模國 一之宮の神社
御祭神は、水の神と崇められる寒川比古命様と寒川比女命様です。
このニ柱の神様を祀り、”寒川大明神”と奉称しています。
また神社には、神社の社格を示す格式というものがあり、
最上位にあるものが”一の宮”とされ、二宮、三宮と続きますが、
寒川神社はこの”一の宮”であり、相模の国(神奈川県周辺)において
もっとも格式が高い神社なのです。
神奈川県内では特に人気が高く、お正月になると
鎌倉にある鶴岡八幡宮に次いで第2位の参拝客数となっています。
さらにこの神社は、全国唯一の”八方除守護神”の神社として名高く。
その歴史も約千六百年と大変古くから続いているものです。
こちらの”八方除のお札”を求めて、全国からお参りされています。
これは四方八方からの災いを除け、
幸運を授けてくださる御神徳が込められたお札です。
寒川神社の場所
神奈川県内のおおまかな位置としては、
海老名と茅ケ崎の間にあり、
最寄り駅はJR相模線の「宮山」駅です。
※寒川駅というのもありますが、こちらではありません。
都内からの場合、新宿から来る場合は小田急線で海老名まで、
品川から来る場合は東海道本線で茅ケ崎まで行き、
それぞれJR相模線に乗り換えることになります。
どちらにせよ遠いため、なかなか時間がかかります。
宮山駅からの道は、駅を出て茅ケ崎方向である右に進みます。
案内も出ているため、また参拝客は少なくないこともあり、
迷うことはないと思われます。
だいたい徒歩5分で着くことが出来ます。
なおその途中、寒川神社三の鳥居のすぐ前には
「宮山神社」があり、庭園が美しく穏やかな空間ですので、
ぜひこちらにもご参拝されることをお勧めいたします。
寒川神社の境内
寒川神社の境内は広々としており、
緑も多く、大変のどかな神社です。
散策できる道や、水が流れる池、
たくさんの木々とともに見上げるような大木があり
喧騒を逃れて一息つくことが出来る場です。
こちらには、”渾天儀(こんてんぎ)”が設置されています。
「天球儀(てんきゅうぎ)」とも呼ばれるこれは、
天体の位置・星等を観測する器具であり、
地平環とともに黄道・赤道の遊動環 を交錯させた形となっています。
天球を支える竜や、台座にある四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)の
レリーフも壮麗なので、見どころの一つと言えるでしょう。
八方除けについて
全国唯一の八方除守護神であるため、
引っ越しや長期出張の際、または”八方塞がりの年”などに
こちらでお祓いを受けたり、お札などいただく人が多いです。
公式サイトには
「地相・家相・方位・日柄などに起因するすべての禍事・災難を取り除き
家業繁栄・福徳円満をもたらす」とあり、
災いを避けるご利益をもたらしてくれるようです。
実際我が家も、占いなどで年周りの悪い年(引越には向いてない年)に
引っ越すことになったのですが、
こちらでお祓いをしていただいたご利益なのか
(精神的な効果もあるのでしょう)
まったく問題なく20年近く過ごしております。
また九年に一度訪れるという”八方塞がりの年”にも
こちらでお札をいただくことにしています。
今のところ、大病を患ったり事故に遭ったことはありませんので
我が家においては高い信頼を誇っております。
”八方塞がりの年”
八方塞がりとは、凶方位の中でも最も注意が必要な大凶方位で
9年に一度巡ってくると言われており、足すと10になる年、
つまり19歳、28歳、37歳、46歳、55歳、64歳、
73歳、82歳、91歳が八方塞がりの年となります。
祈祷をお願いした場合、御祈願料によって異なりますが、
お札だけでなく、お守りやお神酒、御神土などをいただくことができます。
最後に
毎年6月30日には、国内の神社において
「夏越の祓(なごしのはらえ)」とよばれる神事が行われます。
境内に設置された大きな茅の輪をくぐることで穢れを祓い清め、
年末までの無病息災を祈願する行事です。
また、紙の人形(ひとがた)に自分自身についた穢れを移し、
それをお祓いしてもらうこともできます。
これは大晦日にも行われていますが、
6月最終日は一年の半分であるため
この日にも同様に行われるのです。
夏越の祓には、穢れを払うだけでなく厄災も退けてもらえる、
この寒川神社を訪れてみてはいかがでしょうか。