オプション検査のすすめ

オプション検査のすすめ 健康診断
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健康診断を受ける際、受診する施設(病院または健診センター)によっては
「オプション検査」を追加することが出来ます。
オプション検査とは、基本検査内容に加え、任意で自由に追加できる検査のことです。
これにより、基本健診では調べられない病気を見つけることが出来ます。

これはほとんどの場合が本人負担であるため、
またなかなかの高額に感じるため、
(念のための検査であり、絶対に必要な出費と思えないため、
 なおさらかもしれません)
基本の検査項目だけで終える方がほとんどかもしれません。

しかし、せっかくのこの機会、
オプション検査を追加してみてはいかがでしょうか。

おすすめする理由

健康診断というのは、ほとんどに人にとって年に一度か二度の機会です。
普段あまり自分の健康について考えることは少ない人も
この時ばかりは体重の増減や視力の低下、
またはなんらかの病気に罹患していないか、
気になるところではあります。

「そういえば最近、妙にだるいな」
「慢性的に下痢気味になった気がする」
普段、忙しさにかまけて放置していた問題に向き合う貴重な機会なのです。

また、診察となれば常に混み合う病院にいくことになりますが、
健康診断の際は予約で時間が決まっており、待つこともほとんどありません。
さらに多くのオプション検査委は採血などで行いますが、
その手間も一度で省けるのです。

そして会社や健保によっては、オプションの補助が出る場合もあります。
女性の乳がん検診や、成人病検査、肝炎など、
さまざまなオプション検査に対する補助が用意されているので。
会社に問い合わせると教えてくれます。

なにより、本当にシリアスな病気はオプション検査の方が判明する確率が高いです。
もちろん35歳以上向けの健康診断で行われる胃のレントゲン検査と便の検査でも
ある程度の病気や症状を見つけることが出来ます。
が、がんの種類や心筋梗塞の可能性など、日本人で死亡率の高いものや
家系的に罹患する可能性が高いものは、
オプション検査の方が見つける確率が高くなるのです。

どんな検査がある?

もっとも人気が高いのはガン検査です。
腫瘍マーカーと呼ばれる、特定のガンの指標となる物質で、
これにより、ガンによって作られる特有の酵素や蛋白、ホルモンなどの成分の量が
血液中で増加していないかどうかを調べるのです。
ガンは体のさまざまな部位に発症するため、
それぞれにあわせた腫瘍マーカーが用意されています。

男性ガン検査は特に、以下の三種のマーカーがセットになっているものが多いです。
 CEA:主に消化器系(大腸、胃など)などのガン
 AFP:肝臓ガンや卵巣・精巣ガン
 CA19-9:消化器がん(特に膵臓・胆のう・胆管)

男性はこれに加え、発症率の高いPSA:前立腺がん検査もよく申し込まれています。

女性ガン検査は男性と同じ種類のものもありますが、以下の三種が一般的です。
 CEA:主に消化器系(大腸、胃など)などのガン
 AFP:肝臓ガンや卵巣・精巣ガン
 CA125:卵巣がん・子宮がん・乳がん等

ガン以外では、動脈硬化マーカーや心不全マーカー、骨粗しょう症マーカーなどが
多くの人に利用されています。
これらは全て、血液を採取して検査します。

また最近人気の検査として、「腸内フローラ」を調べる検査もあります。
大腸ガンのリスクや、メタボリックシンドロームのリスクを調べます。
こちらは便を採取して(通常の便検査とは別になります)検査します。

そして通常の検査内容には含まれることのない、脳のCT検査や
肺や肝臓などの臓器をしっかりと調べるMRIなど、
最新機器を使用した検査も行うことができます。

その他、認知症のリスクや、リウマチ、アレルギーなど
各院によってさまざまコースや内容が用意されています。

オプション検査の注意点

結果は健康診断とは別に送られてくることが多く、少々時間がかかるかもしれません。
病院や施設によって異なりますが、症状によっては、
早めに連絡が来ることや紹介状が出ることもあります。
(ちょっとでも早いほうが良いし、確実に本人に知らせたいため)

ただ結果に引っかかった場合、詳細を調べる検査だけに、
「これはもう間違いなくガンだ!」などど、
通常の健診結果以上に動揺してしまう方がいらっしゃるかもしれません。
どのオプション検査も確率の高さについての結果であるため
検査結果については落ち着いて対応していただき、
のちの再検査や治療についての対策に移っていただければと思います。

また全ての検査を誰もが受けられるわけではありません。
MRIは注意事項が多い検査です。
強力な磁場と電磁波を使って撮影するため、
金属成分を含む可能性がある入れ墨やアートメイクは、火傷の恐れがあり受診不可です。
とても狭い空間に入るため、閉所恐怖症の方もNGです。

その他の検査も、何らかの理由で血液の採取が出来ない場合は難しいと思われます。

そして、いくら詳細とはいえ、あくまでも現時点の結果です。
「現在の可能性」であり、「ガンにはならない」ということではないため
安心せず、次年度の健診に備えていただければと思います。

まとめ

身体は資本であり、健康は全ての幸福の基本条件です。
ほとんどの病気は早期発見・早期対策が治療の要なので
腹痛や慢性的なダルさといった不快な症状を、
風邪や疲れのせいなどと自己判断するのは危険です。

何かしらの気になる症状がある場合はもちろん
無自覚の場合でも、オプション検査を受けることで
少しでも現状把握することが出来たらと思います。

保険外のため、高額に感じる検査もありますが、
健康への投資は重要なリスク管理です。

健康診断の際には、ぜひともオプション検査もあわせてご利用ください。

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