自宅で出来る睡眠時無呼吸症候群の検査

健康診断
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年に一度の健康診断の際には
さまざまなオプション検査を付けることができる場合が多いです。

一般的なのはPSAなどの各種ガン検査ですが、
ここ数年、人気が高い検査の中に
”睡眠時無呼吸症候群”の検査があります。

オプション検査の申込用紙にかかれた説明を読むと、
ちょっと手間がかかったり、
手順も複雑に思えるかもしれません。

今回、その睡眠時無呼吸症候群のオプション検査を試してみたので
どのような内容か、詳しくご紹介させていただきます。

無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中にときどき、呼吸が止まってしまう症状を持ちます。
無呼吸の状態が、寝ている間に何度も繰り返される病気で、
Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって”SAS(サス)とも呼ばれます。

これにより、日中の活動にさまざまな弊害をもたらす上に、
高血圧、心臓病、脳血管障害の原因となります。

寝ている間の状態であるため、発症はなかなか気付くことができません。
このため多くの潜在的な患者がいると言われています。

例えば次の症状がある人は要注意です。
・睡眠時間を取っても、日中いつも眠かったり、居眠りをしてしまう
・朝、起きた時に寝足りず、だるさを感じる
・睡眠中、イビキをかいていると家族に指摘された
・夜中に何度も起きたり、トイレにいく

また患者さんの傾向として、タバコやお酒が好きだったり
肥満気味の方、高血圧や糖尿病などの持病を
お持ちの方に多いといわれています。

さらに女性よりも男性の患者が多い病気です。

検査するには

無呼吸という状態は、10秒以上の気流停止とされます。
この無呼吸が一晩(平均7時間の睡眠中)に30回以上、
もしくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸と判定されます。

自分が睡眠時無呼吸症候群がどうか調べたいと思った場合、
検査するには主に2通りの方法があります。

ひとつは医療機関で行う方法です。
睡眠時無呼吸症候群の検査は、多くの病院で行っていますが、
医療機関によって対応する科が異なっており
呼吸器科、循環器科、内科や耳鼻咽喉科などか、
睡眠外来のような専門の科を設けている医院もあります。
どちらにせよ、かかりつけの内科に相談し、
紹介状を書いてもらうのが確実かもしれません。

そしてもう一つの方法が、
今回ご紹介する”検査キット”でのテストです。

これは自宅でできるため、”いつもの睡眠”を測定できることや
自分のスケジュールに合わせやすい事、
病院での待機時間の必要がないことなど
数多くのメリットを有しています。

自宅検査の申し込みと受け取り

今回は健康診断のオプション検査として
”睡眠時無呼吸症候群検査”を申し込みましたが、
扱っている業者や病院によっては
単体での申し込みができるようです。

価格は会社によって異なりますが、
私が試した帝人ヘルスケアは5,390円でした(2024年5月現在)。

検査キット受け取りの希望日や希望時間は指定できます
希望日がない時はだいたい七日で発送するそうです。
ただし、あまり直近な日を希望日にはできません。
受け取り日時は余裕を持って申し込みましょう。

届いたら約二週間弱以内に返送しなくてはいけないので
お届け日については、ただ受け取れる日ということだけでなく、
受け取り後、数日以内に必ず検査できるかも考慮して頼みましょう。

コンビニでの受け取りもできますが、
上述のとおり、検査キットには返却期限があるため、
なるべく早めに取りに行きましょう。

検査キットは小型の段ボール箱に入って届きます。
内容は測定器やカバー、チューブやコード、医療用テープ、
そして返却時に使用する宅急便の送り状(伝票)などです。
(この箱は返却にも使用するので大切にとっておきます)
測定器具を受け取ったら、届いたら中身を確認します。
そしてアンケートや問診表などは早めに記入しておきます。

検査の方法

測定する日はなるべく普段通りに過ごします。

就寝時間が近づいたら、検査キットを装着します。
といっても、装置に線をつなぎ、指に器具を付け、
頭部(鼻)に取りつけた後、テープで固定するだけです。
所要時間は5分もかかりませんでした。

私は心配性なので、添付されていた医療用テープを
大量に貼って固定しましたが、
ここまで貼らなくて大丈夫そうです。

測定器具の本体は大変軽量で、
線の長さも余裕があるので、
身動きのジャマにもならず、あまり気にせず眠れます。
別にこれが原因で夜中に起きることはありませんでした。

測定が始まると、自分の心拍数や呼吸の状態が画面に出ます。
本体への記録も同時に行われています。

ただし測定が始まっているからといって、
寝付かなくてはいけない、ということではありません。
ベッドに入り、横になって、自然に眠るのを待つだけです。

寝付きの悪い人は無理に寝ようとしなくてOKです。
寝返りも全く問題ありません。

ただし爪を包むように器具を装着するため、
マニキュアは測定できない可能性があるため落とします。
またトイレは装置したまま、普通に行って問題ありませんが、
指につけた方の手は洗えないので、
なるべく使用しないほうがおすすめです。

返送

返送は届いた時の段ボール箱を使用します。
私は届いた時に入っていた厚紙の袋もとっておいたので
そのまま使用しました。

朝起きたら測定装置を取り外し、測定装置などを収納します。
鼻に装着する透明なチューブは破棄して良いとありました。
そのため、主な返却物は測定器とカバー、水色のコード類でした。

収納した段ボールを厚紙の袋に入れ、ガムテープで封します。
(運送会社の方が紛らわしいため、
 送付で使用された伝票はきちんと剥がしました)
梱包にかかる時間も2,3分程度のものでした。

それに検査キットとともに添付されていた宅配の伝票を張り付け、
集荷依頼を出すか、コンビニなどに持っていきます。
(どちらも渡すだけです)
送料は検査代金に含まれているので、
(帝人ヘルスケアの場合)着払いでOKでした。

慌ただしく過ごす毎日、返送期限は意外と短く感じられます。
なるべくすぐの返却が、精神的にも楽かと思われます。

結果

後日、結果が郵送されてきました。
今回は健康診断のオプションとして申し込んだため、
他の健診結果と共に、別紙に詳細が記されて届きました。

測定の結果、正常値かどうか(危険度)や呼吸が停止した回数など
細かなデータとともに記載されています。
時間経過による状態もわかるので、
異常が出る場合は、発生タイミング(寝付いてすぐか明け方か等)や
またその間隔や頻度なども詳しく知ることができます。

私はさいわい、何も問題ありませんでしたが、
もし何かしら異常があった場合は、
この結果を持って内科や呼吸器科を受診をお勧めいたします。

まとめ

睡眠不足の人が多い昨今、なかなか気づくことができない疾患です。

この病気の怖いところは、知らず知らずのうちに重篤な症状をもたらし
日中の活動にも大きな影響を与えてしまうところにあります。

運転する方や、危険な作業を行う方にとって、
ほんのわずかな眠気が大変な事態を引き起こす可能性があるのです。

寝ている間のことということもあり、
自分ではなかなか気付くことができません。
睡眠の浅さや寝不足を”疲労のためだろう”と思わずに、
早めの対処が大切です。

自宅でできる検査は、忙しい方にこそお勧めいたします。
ぜひ、お試しください。

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