新型コロナワクチン予防接種の準備や注意点(1回目)
先日、新型コロナ(COVID-19)の予防接種を受けた際の体験談です。
予防接種には、かかりつけ医など身近な病院で受けられる個別接種、
自治体が準備した会場で受ける集団接種などがありますが、
私が受けたのは職場で行う職域接種です。
今回、接種したワクチンの種類は、
個別や集団で使用されるファイザー社製とは異なり、モデルナ社製でした。
しかし予防接種にあたり準備することや受け方、接種後の注意はみな同様ですので
不安に思われる方の少しでも参考になればと思い、対策などをまとめてみました。
(私個人や職場の人が受けた個人的な感想も含みます。
また細かな対応は自治体や職場によって異なるかもしれません)
行く前の準備
当日の持ち物は自治体から送付された接種券、記入済みの予診票、
免許証や保険証、マイナンバーカードなど身分証明になるものと、
いつも飲んでいる薬がある方はお薬手帳を持っていきます。
接種券は、クーポン券などいろいろな呼び名がありますが、
券といっても、チケットではなくシールです。
接種後に会場の方が貼るので、絶対に台紙からはがさず、そのまま持っていきましょう。
(自分で予診票に貼ってしまう方が、たまーにいらっしゃるそうです)
また会場入り口で繰り返しアナウンスされていたのが、
下記の項目の記入が抜けている人が多い、とのことです。
ここが抜けていると受付時にちょっと手間取りますので、ここもきちんと記入しましょう。
予診票は必ず記入していきましょう。
なお記入はボールペンで書き、鉛筆やフリクションなど消せるものは使用禁止です。
受付から接種まで
健康診断のときに問診を受ける場所のような、
カーテンで仕切られたところで個別に接種しました。
受け付け後に、そのカーテン個別部屋エリアの前に並び、順番になったら入室。
名前を確認した後、肩まで出したら、すぐに医師が接種してくれます。
私は肩がすぐに出せるように準備していたので、
入室から接種まで、なんと1分もかかりませんでした。
健康診断などの採血では、
前腕(手首から肘まで)内側の血管に注射器を使用しますが
今回は上腕(二の腕)外側の筋肉に注射するため、
接種中、針が刺さっている個所は少々見にくいです。
接種部位が外側上部ということもあり、ヒジまでではなく、
すぐに肩まで出せるようにしておきます。
(袖のボタン等を受付前に外しておくとスムーズです)
筋肉内注射と聞くと、痛いイメージがありますが、
私が痛みを感じたのは針を刺す一瞬で、それも軽微なものでした。
職場の人々の感想も「インフルエンザより痛くなかった!」というのが一番多かったです。
また血管に注射ではないため、コットンや絆創膏での止血もありません。
針が刺さっている時間も本当にわずかであり、私は接種部位に痛みも残らなかったので
接種直後は、あれ?どこに刺したんだろう?と接種部位を探したくらいでした。
接種直後
接種後は4週間後に行う2回目について説明を受けたあと、
控室で15分間、経過観察するよう指示されました。
同時に「経過観察時間:○○時○○分まで」(○○は受付の方が現在時刻を見て手書き)
と書かれた紙を渡してくれたので、分かりやすかったです。
また、帰宅後に具合が悪くなった時の連絡先が書かれた紙を受け取りました。
これには副反応などの症状が出た際に連絡するための、
厚生労働省のコールセンターや
自治体の副反応相談センターの電話番号が記載されていました。
こういった窓口があるのはとても安心できます。
こちらで15分間、しばらく座って様子を見ます。
持病がある人や、以前注射で具合が悪くなったことがある人は長めに過ごしていました。
同僚が別の日に職域接種を受けたときには、接種後に倒れる女性がいたそうです。
しかしこれは血管迷走神経反射であり、副反応ではないとの説明があったそうです。
会場には必ず、こういった場合に対応できる医師がいて、休む場所も用意してあるので
(私の受けた会場も、すぐ横の部屋に簡易ベッド等が用意されていました)
「コロナワクチンは初めてだから、自分もなったらどうしよう」と思わず、
「なってもきっと大丈夫」と考えるようにしたほうが
緊張を少しでも和らげることが出来ると思われます。
おしゃべり等も禁止のため、ちょっと間が持たない時間ではありますが、
接種後に様子をみることはとても重要だと思いました。
後日
7,8時間後にやっと、接種部位にごく軽く鈍い痛みや違和感を感じ始めました。
それまでは針が刺さった場所も見分けにくいくらいでした。
接種後は接種部位の痛みや体のだるさを多くの人が感じるそうです。
私は翌日、接種部位の腫れはほとんどありませんでしたが、少々のだるさと、
接種部位に”こわばり”というか、動かしたり触ったりすると軽い痛みを感じていました。
しかし日常生活にはまったく支障はありませんでした。
私は他の症状はみられませんでしたが、
職場の同僚は、接種の翌日に軽い頭痛があったそうです。
また別の同僚は接種部位の痛みで、腕を上げるのがちょっときつかったそうです。
私も彼らも、その翌日(接種2日後)にはほとんど症状を感じることはありませんでした。
発熱などの副反応が出る人もいると説明がありましたが、
ほとんどは3日以内に回復するそうで、重篤な副反応は極めてまれとのことです。
なお2回目の接種の方がこういった副反応の症状が強く出やすくなるそうです。
「もし頭痛や関節痛があったり熱が高い場合には、市販の解熱鎮痛剤をお飲みください」
と接種会場で言われました。
(厚生労働省も同様の回答をしているそうです)
イブプロフェンやロキソプロフェン、アセトアミノフェンなどお馴染みの商品でOKです。
こういった症状が出てからでは買いに行けないので、
もし心配な方はあらかじめ備えておいたほうが良いのかもしれません。
まとめ
想像以上に長い間、私たちは新型コロナに苦しめられてきました。
疲弊しながらも戦い続ける医療関係者の方々への感謝の気持ちは絶えません。
今までは密や外出を控えるくらいしか、ウイルスに対抗できませんでしたが、
多くの方のおかげでワクチンが出来、
やっと積極的に感染者を減らしていけるという希望が見えます。
まったく未知の病気のワクチンであり、正直不安や心配もありました。
しかしワクチンを打つことで、少しでも早く事態の収束が望める可能性が高まるのであれば
私もワクチン接種に参加しようと思いました。
もちろん任意ですし、持病などさまざまな事情が人それぞれにあるので
接種が正解というわけでは絶対にありません。
接種を決めたけど不安、という方の、少しでも参考になればと願います。