都立中高一貫校について
中学受験をする人は昔に比べ、大幅に増えたようです。
受検の理由はさまざまであり、また受験に対する準備もいろいろあります。
いざ受験しようとなったとき、
リアルな状況や詳細についての情報を得ることに苦労しました。
システムやカリキュラムについての説明は、
学校のサイトを見ればだいたいわかりますが、
実際入ってからの雰囲気や細かな情報はなかなか得られませんでした。
特に感染症の影響もあって、
ろくに学校見学もできないまま受検しなくてはならない場合も少なくないです。
そこで今後、受験を考えている方に、
少しでも参考になるような情報を、順番に羅列していこうと思います。
学校生活や授業や宿題の細かな内容について、
部活動の気になること(学業との両立や人間関係)、
先生や先輩との関係性や進学に対するフォローなど
何かしらの参考になれば幸いです。
ただしこの情報は都内の中高一貫校のうちのひとつの情報に過ぎません。
また学年やクラス、部活動、そして個人個人で事情や状況、
決まりや出来事に対する印象はまるで異なったものになります。
そのため、できるだけ事実を客観的に記述し、
筆者や通う子ども、その友人の主観的な意見については添える程度のみとします。
都立中高一貫校とは
現在都立中は千代田区立である九段中等教育学校をあわせると11校あり、
2005年に白鷗高校附属中学校が、そのあとも続々と設立されました。
私立の中高一貫校に比べ、公立中学同様に授業料は無料であり(教材費などはかかる)
6年間を通じて、行き届いた環境で質の高い教育を受けることができ、
さらに大学進学率の結果も魅力となって
大変人気が高く、その受検倍率も高いものとなっています。
各校それぞれ特色があり、学校のサイトや資料請求だけではなく、
学校公開日や文化祭で見学すると、合う合わないをよりつかむことが出来ます。
受検について
字を見ての通り「受験」ではありません。
適性検査と呼ばれるテストを受けることになります。
これについてはすでに学校のサイトや塾を含め、
インターネットで検索すれば山ほど情報が得られるので今回は割愛します。
ただし受ける学校がどんなところなのか、
それが自分に合っているかは、あまり深くは考えられていないように見受けられます。
とりあえず地元の中学には進学したくない、という気持ちや、
中高一貫校の「お得さ」に惹かれているだけでは、
入ってから苦労してしまうので要注意です。
入学前に知りたかったこと
子どもが受検するかどうか検討している時、特に知りたかったのは以下の内容でした。
- 通常の授業以外に、どのようなカリキュラムや体験をすることができるか
(セミナーや講演会、体験学習などに中学生も参加できるか)
- 授業によるインプットは、どのような形・頻度でアウトプットするか
(教えて終わり、ではなく、知識の定着率の確認をきちんとするか) - 習得に遅れる教科があった場合、どのようなフォローがあるか
(私立進学校にまれにあるように、切り捨て型ではないか) - カリキュラムの内容とその進度
(高校二年くらいまでには、多岐に渡る教養を身に着けることができるか)
つまり公立中では期待するのが難しい条件を、
どうクリアしているかどうかが知りたかったのです。
我が家に関していえば、親子ともども、
生徒のカラーや学校の規律は気にしていませんでした。
どこにでも変わった人や水が合わない人はいるものだし、
人間関係をまず他人に期待するのは間違いのもと、
というより結果が不安定すぎる賭けだと思っています。
入学後にわかったこと
入学後、学校に関して新しく知ったこともありました。
- 前期生と後期生の関係性
- 部活動と学習に関するスタンス
- 大学進学に関する準備
- 生徒同士のコミュニケーション
- 先生の学習指導、生活指導
そのほかも意外だったり予想以上だったり、さまざま発見がありました。
まとめ
次回から、上記の「知りたかったことの答え」や
入学後に分かった情報などを、シンプルに報告していきたいと思います。
なぜこのような報告しようと思ったのか。
第一の理由はまず、感染症のため、
あまり実物?を見ることができずに受検される方々のために
少しでもできることがあるのではないかと思ったからです。
国内外を問わず、みなが経済的にも精神的にも辛い思いをしたが、
どんな形であれ、自分ができることを少しずつやりたいと考えました。
そこで情報不足で困っていた当時を思い出し、記事掲載の運びとなりました。
第二の理由はやはり、学習意欲の高い子どもにとって中高一貫校はお勧めだからです。
質の高さや良い環境、同じように知識欲があり年齢相応の精神性を持つ級友、
学校や教育に対して理解が深い保護者の方々、
どの面をとっても落ち着いて学習に専念できました。
第三としては、少々語弊があるかもしれないが、
単純に中高一貫校という存在が面白かったことにあります。
まだ試行錯誤しているとみられるため、
これからもさらに変異していくとは思われますが、
現状の姿を楽しみつつ、記録していきたいと思っています。
どなたかの、なんらかのお役に、少しでも立てれば幸いです。