体育祭、文化祭などのイベントについて(中高一貫校の基礎情報)

中高一貫校情報 教育
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体育祭や文化祭は、その学校の”色”がはっきりと出るイベントです。
しかしながら昨年は、感染症のため外部の見学ができない状況でした。
また当日の様子はうかがえても、準備までの姿を知る機会は少ないと思われます。

例年の外部見学者数を鑑みるに、イベントを見てみたい方や、
できればその運営や準備について知りたい方も少なくないのでは、と思いました。

そこで体育祭や文化祭といった大きなイベントについてや、
合唱コンクールや英語のスピーチ大会といった小規模なイベントまで
いろいろご紹介したいと思います。

なお内容については、我が家の子どもが在籍していた間に関しての事実であり
感染症終息後の状況によっては異なる可能性がございます。
また他の中高一貫校についてはおそらく大きく異なるであろう旨、ご了承ください。

体育祭、文化祭などのイベントについて(中高一貫校の基礎情報)

体育祭や文化祭は、たった1日、2日のイベントとはいえ、
その準備の過程は一学期から始まり、長い期間が費やされます。
クラスメイトだけでなく先輩・後輩との交流も増え、
また部活に所属している場合は成果を見せる大切な場でもあります。

またこの学校は9月の中旬に「行事週間」として、
一週間の間に体育祭、芸能祭、文化祭の3つを1日か2日おきに開催します。
例えば月曜に芸能祭、水曜に体育祭、そして土日に文化祭、といった感じです。
間の日は準備のための日になるので、その日も登校します。

公立の中学と最も異なるのは、やはり後期生(高校生)と合同で行う点でしょう。
内容の決定から進行スケジュールまで、後期生が指揮をとり進めていきます。

前期生も1年生から、クラスからは数人の担当委員が選出され、
先輩に教わりながら役割を果たしていきます。
こうして、自分たちも上級生になったときに、何をすればいいのか学び、
主体的に行動できるように育っていくのです。

体育祭

だいたい年度が始まると、5年生が先頭になって具体的な計画が進められます。
一般の生徒も6月、遅くとも7月には練習や準備に入ります。

チームは4つ、1年から6年を縦割りで構成され、
それぞれ赤、青、緑、白の色に分かれます。
5月くらいから「団ティー」と呼ばれるTシャツの準備が始まり、
夏休み前にはそれぞれの手に届きます。
Tシャツのデザインは生徒によって行われ、チームによってテイストが事なり
クールだったりポップだったり、その年によっていろいろ変わります。
見学に来ている保護者が、数年前のTシャツを着て応援していたりもします。

種目は例年ほとんど変わりません。
部活対抗リレーは、各部活がユニフォームで走るだけでなく、
それぞれいろいろリアクションをみせてくれるので、
早さを競うというよりも、ショー的な楽しみがあります。

後期生による応援合戦は見ものです。
各チームの上級生から団長と副団長が選ばれ、チームを率いて応援します。

全体的に激しく盛り上がったり、エネルギッシュな感じはありませんが、
そのぶん運動が苦手な生徒も負担になる種目がないため、
生徒みんなで楽しんでいることがうかがえるイベントです。

文化祭(芸術祭、芸能祭)

以前は外部のホールを貸し切って、終日芸能祭を行っていました。
演目はダンス、演劇、吹奏楽部などによる演奏、バンドなどです。

有志の出演は事前にオーディションがあり、勝ち残った組だけが出場できます。
そのため、かなり高いクオリティで、上手だったり魅せてくれるチームばかりです。
そして各演目の合間にも、ちょこちょこと有志の生徒が
パントマイムやショートコントなどの出し物を見せてくれるので
一日見ていても飽きない、と子どもたちは話していました。
子どもが出演する保護者もしない保護者も、どちらも事前に申し込めば見ることができます。

文化祭は土曜と日曜に行われます。前期生は展示、後期生は演劇です。
そして文化部の成果発表会の場でもあります。

どのクラスも夏休み前から準備が始まり、夏休みも登校して作業します。
前期生のクラスはそれぞれでテーマ(展示する内容)を決めます。
1年の時は、どうして良いやらわからなかったようですが、
それでもそれなりにみんなで調べたものや創り上げたものなどを展示していました。

後期生の劇は、6年生にもなるとかなりのクオリティです。
人種差別や戦争など、深く重い内容のものから恋愛もの、ホラーなどさまざまです。

毎年、すべてのクラスから、良かったものを投票で順位を決定します。
もちろん保護者も見ることができますので、投票に参加してみてはいかがでしょうか。

合唱コンクール

合唱コンクールは前期生のみのイベントです。

例年、課題曲と自由曲の2曲を練習します。
それらの選出は案外早くから始まりますが、
実際に歌の練習が本格的になるのは年明けです。
ピアノ伴奏と指揮者も生徒から選ばれます。

2月は受検があるため、3日から数日お休みになる代わりに、
土曜や日曜に学校に行くことが増えます。
だいたい第三土曜日は合唱コンクールが開催され、
父兄も自分の子どもの学年のみ、見学することができます。
(感染症下では開催自体が見送られました)

歌う前に、練習で工夫したこと、苦労したことだけでなく、
その歌の背景や感じたこと、学んだことを発表します。

先生と実行委員会によって採点され、学年ごとに順位が決定されます。

ビブリオバトル、英語スピーチなど

中高一貫校は、都や県、国のビブリオバトルの参加に対し、常連であるケースが多いです。
やはり本が好きな子が多いのかもしれません。
まずは全員が、自分の好きな本でクラス内にアピールします。
そして優秀な生徒をビブリオバトルで選出し、
最終的な勝者は学校代表として都のなどの大会に出場します。

英語のスピーチコンテストも、さまざまなテーマで行われます。
このスピーチコンテストは、学内で大々的に開かれるものから、
授業の一環として小さなテーマや課題でも開かれることがあり、
生徒が多くの人の前で英語で話す機会を増やしているようです。

まとめ

イベントに参加することに対してのテンションは、
良い悪いではなく、どうしても人によって異なるものです。

ここで大切なのは、なにかしらの学びがあるかどうか、ではないでしょうか。
そういった意味で、中高一貫校のイベントは、
ただ単に恒例のイベントとして開かれているのではなく、
必ず何かを身に着けるための、授業の一環として行われていることを感じました。

しかしながら、それ以上に、当の生徒は力いっぱい楽しんでいることが伺われます。
またあまり話さなかったクラスメイトと仲良くなったり、
先輩と気軽に話せるようになったりする機会にもなります。
これは保護者としても、とてもうれしいことです。

このコロナ禍においても、生徒たちはイベントをあきらめず、
たくさんの積極的な立案や、できる形での開催にこだわるなど
そのイベントが好きで、自分たちが楽しめるように全力を注いでいました。

どうせ参加するなら、絶対に楽しんだほうが経験も増え、学びも多いと思われます。
ご入学の際にはぜひ、面倒くさがらず楽しんでほしいと願います。

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