授業や部活や委員会など入学後の生活(中高一貫校の基礎情報)

中高一貫校情報 教育
スポンサーリンク

中高一貫校に入ると、毎日いったいどのような生活を送ることになるのか
ご本人も保護者の方も気になる点のひとつではないかと思われます。

ただ通学に時間がかかるだけでなく、普通の公立中学とどのように違うのか
何に時間を取られて、毎日なにが習慣となるのか。

これらをあらかじめ知っていることで、
少しスムーズに新生活をスタートできるかもしれません。
そこで、できるだけ具体的なイメージをもっていただけるように、
中高一貫校生の生活について述べたいと思います。

もちろん他の中高一貫校は異なる可能性が高いですし、
同じ学校でも所属する部活動の内容や数、委員会や興味のある教科などによって
その生活は大きく違ってくると思います。

そのため、基本的な項目をメインにご紹介いたします。

入学後の生活(中高一貫校の基礎情報)

小学校までの生活とは異なり、中学校では教科別の授業や課題をこなしたり、
部活動や委員会などに属することによって、子どもの生活はがらりと変化します。

所属する部活や委員会などにもよりますが、
ほとんどの子が朝から夕方まで忙しくしているようです。
(保護者会などで、多くの親がわが子のハードスケジュールに驚いていました)
また週末や長期休暇も、学祭の準備、部活や委員会などで登校することが多くなります。

そのため、家族でなにかしらの計画を立てる時は、
まずはその日に何も予定がないか確認するのが習慣となります。

課題にかかる所要時間を把握するのが難しい入学直後は、
何を進めるのにも手間取り、時間がかかってしまうかもしれません。
帰宅後から就寝まで、無駄なく合理的に動けるよう、うまくサイクルをつくり、
日々をこなせるように親のアシストも欠かせないと思われます。

最初は焦ったり疲れるかもしれませんが、
2年生に上がるころには、上手な手の抜き方や時間のやりくりを覚えるので
生活はぐっと楽になってくるようです。

毎日の生活

かなり広域から通学してくるため、朝早く家を出なくてはならない人も多いです。
登校は8時25分となっていますが、実際はみなさん早めに登校しているようです。
通勤ラッシュを避けるため、始発に近い電車で学校に向かう女子生徒も見受けられました。

荷物は教科書や参考書が大変多いため重たく、小柄な新入生には大変です。
(入学前の3月に取りに行く際、親子でキャリーケースを引いて帰りました)

ロッカーもひとり1つあてがわれ、それぞれ簡易的な錠前を用意し使用します。
そんなに大きくないロッカーですので、入れられるのは4分の1の量くらいですし
そもそも日々の宿題や勉強があるので、
持ち帰らなくてはいけない教科書が多々あります。

授業については、水曜日以外の毎日が7時限目まであるため、
その日にこなすカリキュラムだけでもなかなかの量です。
教室での授業を行うだけでなく、専門教科の教室に移動することが多く、
年度の初めはウロウロ迷う一年生をみかけるそうです。
たとえ次が水泳の授業であっても、授業の間にある10分の休憩時間で
次の時間までに着替えなどを終わらせることになります。

基本的に自宅が学校から離れているため、教室に残って話す人もいるそうですが
基本的には放課後に遊ぶことは少ないです。
(特に前期は寄り道など禁止されているので)

最近はネットワーク上でつながってゲームができるので、
(以前はスプラトゥーン、ちょっと前はスマブラやフォートナイトなど)
自宅で一緒に対戦する子も少なくありません。
これはどこの中学生も一緒で、あんまり長時間やっていると、
誰かのお母さんが注意する声が、会話に紛れて聞こえてきたりします笑

もちろんテレビやゲームに対してあまりなじみのない子や、
スマホを持たなかったり、持っていてもLINEなどは使用しない生徒もいます。

そういった環境(生活条件)の違いによって生徒間に派閥が出来たり
不公平な扱いを受けることはなく、子ども同士は「そういうものだ」と気にせず
必要時の連絡を電話でしたり、休日に待ち合わせて外で遊ぶなど
問題なくやっているとのことです。

ただコロナ禍のため、どうしてもインターネットやSNSなどで
連絡をする必要や要求が以前より高まったように見えました。
そういったものがないと、なかなか他のクラスメイト大勢と会話できず、
やはり距離を縮めるのが難しいのかもしれません。
収束後はわかりませんが、子どもの生活にとって必須になりつつあることを感じました。

委員会活動や係活動

基本的に学生による自治を目指すため、おのずと学生の負担は増えます。
体育祭や文化祭の委員になると、頻繁に集まったり
作業のために放課後残ることになります。

一年生の頃から参加し、5年生がまとめます。
6年生は担当がなくなり、参加することはありませんが、
ちょいちょい顔をみせ、雑談したりアドバイスをくれるそうです。

前期生は先生ではなく、先輩からの指示で動きます。
後期になると運営に携わることになるので、
基本的にはずっと同じ委員会に所属し、「その道のプロ」になっていくようです。
(もちろん全員がそうではないので、途中で変わることは問題ありません)

学校における不満などを改善すべく、さまざまな提案がなされます。
(無理めな要求は先生に一蹴されますが)
以前通った立案としては、
「靴は黒一色の指定だったのが、ワンポイント入りも可になった」というものです笑

部活動

部活動は一般的な都内の公立中よりも多彩で、種類も多いです。
サッカーやバスケ、卓球や野球、吹奏楽や美術部といった一般的なものから、
ダンス、文学系、科学系(生物、化学、物理など細かく分かれる)などさまざまです。
その中高一貫校ならではの面白い部活(同好会)もあります。

兼部する子も多く、2つ3つは割と当たり前です。
面白そうだと思ったらなんでも入ってみることをおすすめします。

ほとんどの部は出席をあまり強制されません。(サッカー部や野球部は別です!)
週に一回の部活もあれば、ほとんど毎日の部活もあります。

基本的には18時くらいまでの活動となりますが、
遠距離通学の子は帰宅が20時近くなることもザラだそうです。

それでも成績にはあまり関係なく、ハードな子ほど上位をキープしているため
時間の使い方がうまくなるのかもしれません。
(部活が緩い子は時間に余裕があるため、逆に家でのんびりしてしまうようです)

その他の活動

都や国の主催するさまざまなコンクールに作品を出品することになります。
前期は美術の課題で作るポスターのうち、優秀なものを出品していました。
こうしたものは、学校の授業の一環となっているようです。

ときおり開かれる課外授業やセミナーに参加することもできます。
その際は放課後の開催になるので、どうしても遅めの帰宅となりますが
多くのセミナーが親も希望者は参加できるので(事前に申し込みます)
ご興味がある方は参加してみてはいかがでしょうか。

また学校での授業や課題をこなすだけでもかなりの学力が身に付きますが、
日々の学習だけでなく、受験に特化した内容の塾に通う人もいます。
授業の進度や学びたいものが一般と異なるため、
前期は個人で見てくれる塾を利用したり
後期は目的の学校に合わせた指導をしてくれる塾を選びます。

(学校でも、難関校に進学した卒業生チューターとして、
 放課後などに勉強を教えてくれたり相談に乗るなどのサポートをしてくれます)

制服や校則など

校則というものに関しては、校内の風紀委員が厳重に取り締まる!ということはなく
「ここの生徒であるなら、やって良いことと悪いことの判断は自分で出来るはず」
というスタンスだといわれました。
つまり髪を染めるとか学業にそぐわない恰好や髪型などは
本人が望むわけがない、だからあえて言わない、ということだそうです。

実際、そういった生徒はほとんどみられません。
そうしても高い評価(モテたり)を周囲から受けることが無いのがわかるのか、
髪や服装を派手にすることに魅力を感じないのか、理由は謎です。
(後期生にはピアスホールのある人や、髪を少し茶色にしている人もいるそうです)

先生は「学生のあるべき姿」として厳しく注意する方と、
あまりこだわらない方の二通りだそうです。
(ただハロウィンに仮装して校内を歩いていると、さすがにお小言を受けるそうです笑)

後期になると私服となりますが、男子はトレーナーやシャツにジーンズといった
色もデザインも カジュアルでシンプルなものですし、
女子はなんちゃって学生服や男子同様に飾らない恰好で通っています。
ただし式典や終業式などは礼装での登校となりますので、
前期で着た制服の袖や裾をできるだけ伸ばし(無料でやってもらえます)
それを着用する人が多いようです。

また制服のお直しや買い足しは、月に一回くらいの頻度で、
学校専任の洋品店が来校してくれます。
事前に電話で注文しておくと、次の回に支払い&受け取りができます。
(忘れそうですが、2,3日前に確認の電話をしてくれます)
制服のお直しもこちらでお願いすることになりますが、
多少の時間はかかるため、冬服の依頼は夏の衣替えが始まったころ、
夏服の依頼は冬服が始まったころ、がおすすめです。
なお、どうしても急ぐ時は店舗に直接持ち込み、受け取りに行くこともできます。

まとめ

全てを上手にこなすことは大変ですが、
これにより時間やスケジュールの管理を
自分でうまくやりきる術を身に着けることができるかもしれません。
そして何より、大変充実した日々を過ごすことが出来ます。

さまざまな体験は、どれかは必ず、将来の役に立つ経験になると思われますし
一緒にそうした日々を過ごした仲間は、
卒業後もずっと大切なつながりになっていくことでしょう。

以上、一般的な中高一貫校生の生活の概要でした。
受検を考えていらっしゃる方の参考になれば幸いに存じます。

タイトルとURLをコピーしました