事故や事件、遺産相続や離婚問題などの対人トラブルは、
ある程度そなえていても、いきなり巻き込まれることや
想像を越えた展開をすることもあるので油断なりません。
こういった法律が関係してくるものは、
やはり公的機関やその道のプロに相談するのが一番です。
私は事故でそれぞれお世話になった際、とても力になっていただけました。
困ってる方の参考になれたらと、利用の仕方やその内容をまとめてみました。
正義は社会の秩序なり
私たちの生活は、日々いろいろなもので守られています。
水道、電気、ガスといったライフラインはもちろんのこと、
道路や駅、警察や病院といった公共の施設や機関によって、
基本的には安全で快適な生活を送ることができます。
しかし目には見えないものにも守られているのです。
それが法律。
もう当たり前に感じてしまいますが、
暴力をふるわれないのも、私物を盗られないのも、
それらを禁ずる法があってのものです。
すでに時代は、人の良心や道徳のみを頼りに生きるには
あまりにも恐ろしく不安定になっているのです。
別に治安が悪くなったという話だけではありません。
インターネットや電子マネーなどの発達や
リモートワークといったさまざまな生活様式の変化で
以前はなかったトラブルが多発してきているからです。
法律とわたしたち
身近な法律としては、道路交通法があげられます。
歩行者は信号を守ること、車にはさまざまな規制や法が存在し、
それらを理解した者(免許保持者)のみに運転が許されます。
最近は自転車に対する法規がとても厳しくなりました。
また婚姻や金銭もまた、身近な法律問題になり得ます。
テレビや新聞などでよくみかける事例は離婚や相続といった問題です。
家庭環境はいっそう複雑化しているので、解決が困難な場合も多々あります。
事故や事件といった、できることなら一生関わりたくないことに
法律が大きくかかわってくるのはいうまでもありません。
たいてい、どちらも(みんなが)自分は正しいと思っているため
多くのケースで解決までの道のりが困難になります。
そこで第三者に挟んでもらって解決することなるのですが、
ここで問題が発生します。
実は法律は、あるだけでは人々を守ってはくれません。
法律とは、それを知り、使いこなしたもののみを守ってくれるのです。
もし知らないと、被害を受けたままだったり、経済的な損失を抱えることになります。
身近になる裁判
裁判なんてテレビドラマやゲームの中でしか知らない世界かもしれません。
私も実際に裁判に原告として出るまで、そう思っていました。
訴訟大国とも称されるアメリカは、訴えることも訴えられることも珍しく無く、
トラブルを裁判によって解決することが一般的になっているといわれます。
日本は、一昔前なら何でも話し合いで決めたり、
場合によって譲り合うこともあったかもしれません。
しかし今の日本は違います。
インターネットが普及して数十年たった今、犯罪も多様化してきました。
また近隣に住む人も顔見知りなどではなく、知らない人のほうが多いくらいです。
また移動も容易になり、数時間で驚くほど遠くに行けるのです。
家族などの家庭環境も複雑になりました。
会社の雇用に関する内容もスタンスも、以前とはまるで違います。
もはや以前と同じ意識では、どんなトラブルに巻き込まれるか、
またそれに対し最良の対処がとれるかどうか、わかったものではありません。
素人が判断するには、あまりにも手に余る問題が多発しており、
複雑化する社会のもめ事の解決を、日本でも裁判に委ねる時代はとうに来ているのです。
困ったときの法律相談
トラブルに対し、困ったときに相談できる場所はたくさんあります。
困ったときや納得いかない場合は、どのような法律が自分の身を守ってくれるのか、
どの法律を生かせば自分の利益を得ることができるのか、教えてもらえます。
もちろん自分の主張が法律的に正しくない場合でも
それがなぜダメなのか、どう考えるべきなのかを理解することができるため
そんなケースこそ、なおさら相談することが必要かと思われます。
直接出向くものだけでなく、電話でお尋ねできるものや、
昨今はインターネット上で相談できるサービスもあります。
身近な人には相談しにくいトラブルも、こういった期間を使うことで
解決に近づけるかもしれません。
自治体の法律相談
各自治体には無料で法律相談にのってくれる窓口が用意されています。
交通事故や相続など、受付内容が分かれている場合もあり、
多くは予約が必要となっています。
私の自治体は、事故、遺産、離婚、子どものいじめ、など、
予約する段階で内容別に細かく分かれていました。
(それに対応する資格を持つ方が相談にのってくれるため)
私は事故についての相談でしたが、自治体の交通指導員さんや弁護士さんということもあり、
地元の地理や交通状況もよくご存じの方で、大変相談がスムーズにできました。
弁護士事務所
基本的には有料ですが、初回の相談料30分無料を提示している事務所もたくさんあります。
事前に電話で何についての相談かを伝えておき、
当日までに相談する背景を簡潔にまとめ、聞きたいことをリストアップしておきましょう。
こちらは短時間のため、あらかじめ電話予約の際に、概要を伝えておくことや、
話したい内容をコンパクトにまとめ(説明でおわってしまうため)、
できれば地図や図表なども用意しておくことが大切です。
うまく伝えることが出来れば、こちらの主張に法的な誤りはないのか、
弁護士さんへの依頼はできるのか、調停がいいのか裁判が適するのか、
などの回答を得ることができます。
法テラス
事態が明らかに深刻であり、弁護士さんの力が必須と思われる場合は
全国各所にある法テラスを利用するのもよいかと思われます。
経済的に不安がある場合も安心です。
こちらもまずは予約が必要です。
(自治体や弁護士さんの無料相談の後でも大丈夫だと思われます)
インターネットの法律サイト
基本的な情報であればインターネットで調べると回答がみつかりますが、
個人的なケースにおいても「弁護士ドットコム」といったサイトで相談できます。
こちらは登録のみで無料で、弁護士さんからの有益なアドバイスを得ることができます。
これらは大変力になってくれる大切な情報機関です。
類似の案件について検索もできるため、他の人の質疑を読むだけでも大変勉強になります。
また自分が具体的な質問を出したい場合も、
手順は質問のジャンル(交通事故、離婚、雇用など)を選んだり、
質問内容を記述し投稿するだけなので大変簡単です。
複数の弁護士さんからの意見や情報を聞くことが出来るので、
本当に無料で良いのか!と思ったサービスでした。
まとめ
トラブルにあった際、一番重要なのは本人の知識や意志です。
たとえ弁護士さんに委託する場合でも、これをどういう形で解決したいかを伝え、
自分にとって有利になる手札を集めて提示する必要があるのです。
またうっかり加害者にならないためにも、
どのようなことが現代の法にふれるのか、知っておくべき必要があります。
このカテゴリーでは、事例に基づいた知っておきたい法律に関する情報や
万が一トラブルに巻き込まれたとき、裁判になったときに
使える実用的な知識をご紹介していきます。
古来より「知識は我らを自由にする」とありますが、
より安全に暮らすためにも、法に関する知識を得ておいたほうが良いと思われます。
皆様が快適で安心な生活を送れるように願います。