キッチンシンクの素材別特徴(人造大理石シンクの体験談)

シンク 生活
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キッチンシンクは主に、調理で使用したものや食べた後の食器を洗う場所です。
しかしその用途のためだけにあるというよりは、
システムキッチンの中では顔、中心ともいえる存在です。

最近はLDKが一体型の住居が多いため、リビングとのイメージが統一化できる、
オシャレでハイセンスなキッチンが求められるようになりました。

またリフォームすることになった際でも、台所に立つものにとって
キッチンのコンロとシンクは、とてもこだわりたい個所になります。

今回、私が選んだ人造大理石の使用体験レポートも含めて、
どんなシンクがあって、どんな特性があるのかまとめてみました。

キッチンシンクの素材

昭和のシンプルなキッチンに比べ、
現在はシステムキッチンと呼ばれるユニットが定着しており
各メーカーが機能だけでなくさまざまなテイストの商品を用意しています。

そのため、いざ選ぼうとすると大変迷いが生じます。
私も以前、リフォームでキッチンを変えるとなった際、
どうしても古い使用中のものと比べてしまうと、どれも良く見えるので、
数社のカタログを前に長時間悩むことになりました。

決め手はいろいろありますが、
やはり外見と機能に大きく関わってくるのが素材です。

システムキッチンのシンク素材は主に、
最も一般的な、昔からあるステンレス製、カラフルでお洒落な人工大理石製、
高級感があるが扱いやすい人造大理石製、レトロで温かいホーロー製、の4種です。

それぞれ特徴(メリット、デメリット)があるので素材別にご説明いたします。

ステンレス製

昔から使用されている素材で、毎日のお手入れが容易であり、
長年毎日使うのに十分なほど、耐久性や耐熱性にも優れています。
また定番のシンク素材であり、価格もリーズナブルなのが魅力のひとつです。

匂いが付きにくく、汚れが落としやすく、サビにくいため、
日々のメンテナンスに時間をかけたくない人にピッタリです。
(ただしお手入れをサボると光沢がなくなります)

ただし昔のキッチンのイメージがあったり、
ステンレスの無機質な感じが苦手な人もいるかもしれません。
しかしその無機質さをスタイリッシュに仕上げた商品もたくさんあります。

また機能としても、さらに傷や汚れが付きにくく、落としやすい表面加工したタイプや
最近は特殊なセラミックコーティングを施した綺麗な色のステンレスシンクもあるので
気になる点はクリアできるかもしれません。

人工大理石製

人工大理石製は、見た目は大理石のようですが、
ポリエステル樹脂、またはアクリル樹脂で作られています。
色やデザイン性がとても豊富なため、近年人気が高いそうです。

扱いについてはステンレスよりも少々気を遣う面があります。
傷や汚れがつきやすく、強く研磨すると白くなってしまいます。
また長く使うと黄ばんでくるという話も聞きましたが、
早めに対応すればメラミンスポンジで落とすことができるとのことです。
(クレンザーは厳禁です)

しかし最近のものは熱にも強くなっており、さまざまな改良がされてるそうです。
また人工であるメリットも多く、色のバリエーションは本当に豊富で、
形もいろいろなものが用意されています。

キッチン回りのデザインで、なにか具体的なイメージがある人には
好みのものが見つかる確率が高いと思われます。

人造大理石製

人造大理石製は、天然の大理石などを砕き固めた素材で作られています。
見た目はほぼ大理石のため高級感はありますが、本物よりだいぶ安価となっています。
しかしデメリットとして、酸やアルカリに弱く、また熱に弱いと言われました。

私はいろいろ検討したところ、システムキッチンのトータル的な理由もあって
トクラスの人造大理石のシンクに決定しました。

トクラス(旧ヤマハ) システムキッチン Bbシリーズ

ワークエリアも大理石風で、つなぎ目もほぼシームレス、
色もマンゴーやライムグリーンなど、綺麗なものがそろっていました。

もう8年くらい毎日使用していますが、素材としての劣化はほとんど見られません。
メンテナンスについては特に気を張る必要もなく、
お手入れも一日の最後にささっと洗うくらいで汚れも残りません。
(たまに角のほうに黒い汚れがついているが食器洗い洗剤でも落ちます)

傷については、正直私がそそっかしいこともあり、
かなり硬いものを落としたところに小さな傷をつけてしまいました。
もちろん色味のあるシンクなため目立たず、使用にもなんら問題ありません。
(通常しないとは思いますが)熱したフライパンをいきなり直置きするなどを避ければ
そんなに気を使わなくても綺麗さをキープできる素材と思われます。

システムキッチンの棚ドアや引き出しは重みのあるダークブラウンなので、
ライムグリーンが軽やかや爽やかさを加えてくれます。
家族で気に入っており、うちはこれで良かったと感じています。

白×マンゴー

*サンプルにもあった、
 全体的に白いシステムキッチンで
 シンクのみマンゴー、という組み合わせも
 とても可愛かったです。


琺瑯(ほうろう)製

琺瑯(ほうろう)製は、鉄などの金属の上に、ガラス質のうわ薬を焼き付けた素材です。
鍋の素材にも使われており、熱や傷に対する耐久性に優れているのが特徴です。

また滑らかで艶やか、柔らかい印象を持ち、美しい色合いをしています。
ただし少々取り扱いが難しく、衝撃で割れてしまうことがあります。

ただし琺瑯(ほうろう)製は通常、あまり見かけないかもしれません。
現在、取り扱っている国内のメーカーは少ないため、
もしこだわりの形状がある場合は輸入になる可能性もあります。

以前、インテリアにこだわりのあるデザイナーの方の家で
琺瑯(ほうろう)製の洗面ボウルを見かけましたが、
アメリカンなテイストで統一された室内にぴったりマッチし、とてもお洒落でした。

優し気な光沢や、優雅な丸み。
他のシンクにはない、独特のニュアンスを持つ琺瑯製に
こだわる方がいらっしゃるのもうなづけます。

       

選ぶポイント

前述のとおり、お住まいがLDKが一体型の場合は、
インテリアなど部屋のテイストが統一するように選ぶことが重要です。
またリビングに近い場合も考慮し、静音性の高いシンクをおすすめします。

また子育て真っ最中や共働きなど、毎日が忙しい人にとっては、
「お手入れなどの日々のメンテナンスが簡単にできること」が、
最も優先順位が高い選択基準になるかと思われます。

そのほか耐久性、耐熱性などの機能性や、トータルでみた価格などで選びます。

と、いろいろありますが、
最近のシステムキッチンはどれも、機能的にも品質的にも本当に素晴らしいので
やはり決め手になるのはデザインかもしれません。

ぜひキッチンが幸せを感じる場所になるよう、自分にとってのベストをみつけてください。

 

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