美味しいもの大国 北海道
旅のだいご味はやはり、現地の美味しいものを食べることです(断言)。
北海道旅行歴もすでに25回以上を超え、飽きるどころか、
しみじみ北の大地の豊かさに尊敬の念と執着は増すばかりです。
今回はお店をお勧めするのではなく、
知っているとちょっとお得なことやおすすめ料理、
あまりなじみがないため注文しにくいものでも、実は食べて抜群に美味しく、
何度もリピートしてしまう食材と料理などをご紹介いたします。
名前を聞きなれない魚は、注文するときに躊躇してしまうかもしれません。
あらかじめ、どんなものなのか知っておくだけで、食べ逃すことがなくなります。
どれも居酒屋や料理屋のメニューに在中しているものばかりなので
見かけたら即オーダーしてくださいね。
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まずはカニ!カニの見分け方
カニが美味しい場所は日本各地にありますが、
北海道のカニも負けてはいません。とても美味しいです。
しかしひとまとめに「カニ」といっても、いろいろありますが、
中でも本ズワイガニとアブラガニは見分けがつきにくいので有名です。
市場の人いわく、アブラガニよりタラバガニのほうが旨味が強いそうです。
アブラガニはそのぶん、他のカニ類に比べて価格も下がるので、
「カニならなんでも好き!」という人には大変お買い得といえます。
お土産で選ぶときに見分けがついたほうが、買い物上手になれるので、
以下はお店の人に聞いたカニの見分け方を図説しました。
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お店ではカニ専門店でなくても、いろいろな料理が用意されていますが、
カニは鮮度が落ちるのが早い食材なので、できればお刺身を堪能したいところです。
個人的な趣味にすぎませんが、本当に新鮮なカニのお刺身には、
しょうゆはいらないと思っています。
そのほか毛ガニや花咲ガニは鍋にすると身を食べるだけでなく、
スープまで楽しめ、また一緒に入れている野菜までカニ色に染まるので幸せです。
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めずらしい魚いろいろ
関東近辺や西のほうで「カジカ」というと、
同じハゼ科であるムツゴロウに似た川の小魚です(ゴリとも呼ばれます)。
が、北海道で「カジカ」といえば、アンコウに似た海魚です。
漢字は「鰍」と書き、見た目はゴツイ魚ですが、味は大変に美味しく、
別称が「鍋こわし」と言われ、取り合いが起きて鍋が壊れるほどウマい、
という意味だそうです。
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実際食べてみると、お店の鍋を襲うほどではありませんが、
本当に良い出汁の出た深い味わいの味噌汁でした。
ほかに関東以南ではあまりなじみのない魚として、八角があげられます。
別名トクビレといい、その名の通り「先細りする八角柱にヒレがついた」形をしています。
こちらを「軍艦焼き」(味噌焼き)でいただきました。
見た目はゴツゴツで、食べるところあるのかな?と思ったのですが、
身に弾力があり、醤油が流れるほど油がのっていて美味しかったです。
一緒に焼き物として、オホーツク海や日本海側で取れる、
秋田でおなじみのハタハタと食べ比べてみました。
こちらは上品な味わいの中に旨味があり、身もホロホロ柔らかかったです。
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お刺身としては、東北より北の人にはおなじみのホヤに挑戦しました。
「海のパイナップル」と呼ばれる(誰が呼んだのか)、オレンジ色の生物です。
貝かナマコの仲間だと思っていましたが、
尾索(びさく)動物というまったく別の種類だそうです。
食べた感じは、ホヤは五味(甘味、塩味、酸味、苦味、旨味)を一度に味わえると
聞いていたとおり、それらの合わさった独特のクセがありました。
一番強いのは磯の香りで、少々の甘みもあります。
対してボタンエビは甘みの宝庫で、関東で食べるものよりも大きく、
そのトロンとした身には醤油少なめがおすすめです。
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とにかく、どちらも一度といわず何度でも食べたい味でした。
そのほかの料理
札幌近辺だと、どうしてもウッカリ羊を食べてしまうかもしれません。
確かにジンギスカンは美味しいのですが、私としては北海道は豚の名産地です。
最近はスーパーでも北海道産の豚肉を見かけますが、
やはり現地で食べる豚肉は、ただ焼いてあるだけでも抜群に味が良いです。
居酒屋や料理屋では、焼き鳥以上に「焼きトン」がメジャーで、
肩ロースやバラ肉といった部分を串焼きにして提供してくれます。
余計な脂が落ち、うまみだけが残されたお肉は、塩やお味噌が良く似合います。
どうしても食べすぎるのでじゃがバターも頼み、野菜を取ったつもりになりました。
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また札幌といえば味噌ラーメンですが、牛乳を使ったラーメンも、
実は札幌の随所にあって、ぜひ試していただきたい美味しさです。
「ピリカラーメン」と称され、牛乳やバター、チーズなどで作られたスープです。
微妙にお店によって違いますが、コーンやアスパラが乗っているのが北海道らしいです。
「牛乳ラーメン」として出しているお店もあり、
どちらも麺に濃いめのスープがよく絡んで、コク深い美味しさです。
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雪の降る寒い日によく似合うラーメンでした。
おまけ:甘いものが美味しいのは牛乳のせい?!
北海道で美味しいものは、魚やお肉、野菜だけではなかったのです。
スイーツも有名どころが多いのは、やはり採れたての牛乳を使用するからでしょうか。
もちろん牧場の、乳脂肪分高めで濃厚なアイスクリームも美味でしたが、
ふと観光で立ち寄った小樽の水族館で食べたソフトクリームも
(油断していたせいもありますが)尋常じゃない美味しさでした。
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札幌には濃厚バニラアイスで有名な雪印パーラーの本店もあるので、
時計台や大通公園 · 赤れんが庁舎などの散策の合間の休憩にぴったりです。
またチョコなどのお土産で有名な六花亭のカフェでは、
抹茶を使用したスイーツが甘さほど良く美味しかったです。
まとめ
必ず体重を増やして帰ることがお約束になった北海道の旅。
珍しいもの、自分の住む場所ではなかなか手に入らないものの宝庫でもあります。
そんな素晴らしい数々の食材も料理も、旅行者はただ楽しませていただくばかりですが
それが用意されるまでの過程で、さまざまな人のさまざまな苦労があったと思われます。
厳しい環境の中、手間暇かけて育成された牛や豚、極寒の北の海で水揚げされた魚介類、
長い冬を乗り越えて育てられた野菜、そういった恵みのありがたさと、
携わる方への感謝を忘れないようにしたいと思います。
余談ですが、この25回以上の旅で、帰りが大雪で欠航になったのは4回です。
なかなかの割合ですが、帰りたくない心のあらわれかもしれません。
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