どこまで進んでる?宇宙開発の現在

地球 宇宙
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旅行どころか、家を出ることもままならない日々が続きました。
もうそろそろ遠くに行くことが、またできるのではないかを期待し、
ひそかに旅の計画を立て始める方もいらっしゃるかもしれません。

そういった人も、いや、まだまだでしょうという人も、
とりあえず今は宇宙まで思いをはせてみるのはいかがでしょうか。

宇宙開発の計画

人類が初めて、月面に降り立ったのは1969年でした。
アメリカのNASAによって開発されたロケット、アポロ11号です。
地球の人々は、古来より眺めるばかりだった月が、
「行ける場所」に変わったことに驚き興奮したことでしょう。

アポロが月に着陸してから、かなりの年月が経ちました。
それでも宇宙への旅や移住は、未だに映画や小説などの物語の中だけでのお話です。
アメリカは今のところ、月面の探査を停止しているようで、
そのほかの国も目立った進捗はみられません。

それでも国外・国内において、少しづつでも宇宙に関する研究は続いているようです。
今後、どのようなことが計画されているのでしょうか。

現在の宇宙旅行計画

実は現在、すでに宇宙旅行は可能となっています。
2005年より「クラブツーリズム」は日本での民間宇宙旅行の販売を始めました

内容については、ツアーによって異なりますが、
主に地球の外周を短時間まわるものになっているようです。
月などの惑星に着陸することはありませんが、それでも大気圏を抜け、
窓の外には無限の宇宙空間が広がり、そして地球の姿を肉眼で見ることができます。

もちろん参加にはさまざまな条件があります。
多額の参加費だけでなく、参加条件(健康な18歳以上)一定の日数を必要とします。
また事前のトレーニングプログラムや健康診断にパスする必要があります。

そして事前に参加者は、宇宙旅行には死傷の可能性があること、
安全性については確認しきれていないことなどについて同意しなくてはなりません。
まだまだ命がけ(それもかなりリスキー)なのです。

「クラブツーリズム」だけでなく、世界のいろいろな会社がプランを用意しているようですし
著名人の参加もちらほら聞きますが、一般人には敷居が高すぎるのが現状です。

日本からヨーロッパやアメリカに行くような気持ちで出かける日はまだまだですが、
飛行機が身近になった経緯や年月を考えると、案外その日は近いのかもしれません。

移住計画

2019年にアメリカは、2028年までに月面基地を作り人類を滞在させる計画を発表しました。
2028年といえば、そんなに先ではありません。
まずは、有人月探査計画「アルテミス計画」において、2024年には月面固定式住居といった移住に向けての環境を整える準備を進めるということです。

中国でも、月の探査や月からの地球観測、科学実験などの科学研究活動を行う総合的科学実験拠点となる国際月面研究ステーションの計画を立てています。

そして日本でも、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(通称:JAXA)と株式会社ミサワホームが協力して、宇宙下における極限環境下でも持続可能な住宅システムの構築を目的とした実験を開始しました。(まずは同様に過酷な環境である南極で、さまざまな実験を行うそうです)

月面移住だけでなく、SF小説やアニメでみかける「スペースコロニー」についての
計画も存在しています。

スペースコロニーは宇宙空間に、超長期滞在できるような環境や設備が整った人口の居住区です。
全体を回転させることで疑似重力を作り出すことにより、
地球上と変わらない生活をおくることができるものです。
地球の人口増加問題などは、これによって解消されるとされています。

しかし開発予算的にも難しいため、実現化に向けての新しいニュースは少ないですが、
国内でも東京理科大学で「スペースコロニー デモンストレーションモジュール」が
完成し展示されるなど、スペースコロニーに必要な技術についての開発は、
着実に進んでいるようです。

そのほかの地球脱出法

あまり健康や体力に自信がない方や、乗り物が苦手、という方でも行ける方法があります。
宇宙エレベータ(正確には軌道エレベータ)という方法です。

地球の地表からケーブルをまっすぐに伸ばし、月までつなげるというものです。
一瞬聞くと荒唐無稽のように思えますが、実現に向け日本やアメリカで研究プロジェクトがすでに始まっているのです。日本でも大手建築会社がその構想を打ち立てています。

以前は、あまりに高い建築物は自重によって倒れてしまう可能性があり、
素材にはかなりの強度が必要となるため、技術的に難しいと考えられていました。
しかしカーボンナノチューブが開発されたことにより、実現の可能性が高まったのです。

これが実現すれば、ロケットよりも安全に、そして低価格に宇宙へ行くことができるのです。
一度に大人数が、電車で移動するように、月まで移動できるのです。

まとめ

コロナで国内どころか、他県に移動することも難しい現時点では、
宇宙への旅など、夢のまた夢に思えるかもしれません。

また宇宙旅行もスペースコロニーも宇宙エレベーターも、
どれもが技術的・予算的な問題を数多く抱えています。
そしてさらに、実際に運営が近づいたとしても、
それらに対する影響やトラブルは未知なことが多く、
電磁波や放射線などの影響、隕石や宇宙ゴミによる破損の危険性、
ひいてはテロや病気に関する対策など、考えることは山積みです。

しかし息苦しい日常、空想の中くらいは大きく羽を伸ばし、
地球を飛び出して宇宙まで遊びにいってみるのもよいかもしれません。

そして収束後には、本当に月やそのほかの星々が身近になれるように
各国の研究開発の経過を期待して見守りたいと思います。

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